バイソンの赤ちゃんが亡くなる その原因は人間の優しさ? By - grape編集部 公開:2016-05-18 更新:2018-04-25 動物愛護 Share Post LINE はてな コメント アメリカ、イエローストーン国立公園。 2016年5月、ここで起きたある悲しい出来事が公表されました。 それは、バイソンの赤ちゃんがレンジャーの手により、安楽死させられたこと。 そこには、優しさを掛け違えてしまった人間の悲しさがありました。 親からはぐれたバイソンの赤ちゃん イエローストーン国立公園を観光に訪れた一組の親子。彼らはそこで一匹のバイソンの赤ちゃんを目にします。 怯える赤ちゃんバイソンの姿に、親子は「お母さんから離れた赤ちゃんバイソンは、寒すぎて死んでしまうのではないか。」と考えました。そこで、車の後部座席に赤ちゃんを乗せ、レンジャーの詰め所へ運んだのです。 #ICYMI: Baby bison from #Yellowstone National Park killed after tourists put it in car https://t.co/kxdXaz1egZ pic.twitter.com/KAeGzAqp3y— ABC News (@abcnews) 2016年5月16日 しかし、その優しさはバイソンの赤ちゃんの命を奪う結果になってしまいました。 群れに戻れない… 一度人間の関わってしまったバイソンの赤ちゃんは、群れに戻ることが出来ません。お母さんも赤ちゃんを遠ざけます。 レンジャーは群れに戻れるよう、繰り返し努力したのですが、無情にも群れは赤ちゃんから離れていきます。赤ちゃんバイソンは一匹では生きていくことはできません。道路にさまよい出てきて、人や車に危険が及ぶようにもなってしまいました。 そこで、レンジャーは公園内の安全を守るために、赤ちゃんバイソンを安楽死させるという方法を取ることにしたのです。 もう二度とこんな悲しい出来事を繰り返すことのないようFacebookに投稿された文章。そこには、無念な思いがつづられていました。 News has been circulating on social media about people putting a bison calf in their car. The story is true, and its sad…Yellowstone National Parkさんの投稿 2016年5月16日 Web上には、赤ちゃんを保護した親子への非難、そして「安楽死以外になにか手はなかったのか」という言葉があふれています。 しかし、観光客の親子もレンジャーたちも、バイソンの赤ちゃんを救いたかったはず。普段保護している動物たちに対して、こんな方法は選びたくなかったことでしょう。 野生動物たちは私たちの身近で暮らす動物とは違う。彼らに近づく時には敬意を持って、最低限のルールを知っておかなくてはなりません。そのことを強く思い知らされる出来事です。 大掃除後に出したコタツ 中を覗くと?「滝のような涙が出た」「一生見ていたい」寒くなってきた日、部屋にこたつを導入。その結果、心も温まる最高の展開に! 『犬界の北川景子』が話題 美人すぎる1枚に「こんな感じに生まれたかった…」俳優の北川景子さんに似ている犬が話題になっています。 出典 Yellowstone National Park/ABC News Share Post LINE はてな コメント
アメリカ、イエローストーン国立公園。
2016年5月、ここで起きたある悲しい出来事が公表されました。
それは、バイソンの赤ちゃんがレンジャーの手により、安楽死させられたこと。
そこには、優しさを掛け違えてしまった人間の悲しさがありました。
親からはぐれたバイソンの赤ちゃん
イエローストーン国立公園を観光に訪れた一組の親子。彼らはそこで一匹のバイソンの赤ちゃんを目にします。
怯える赤ちゃんバイソンの姿に、親子は「お母さんから離れた赤ちゃんバイソンは、寒すぎて死んでしまうのではないか。」と考えました。そこで、車の後部座席に赤ちゃんを乗せ、レンジャーの詰め所へ運んだのです。
しかし、その優しさはバイソンの赤ちゃんの命を奪う結果になってしまいました。
群れに戻れない…
一度人間の関わってしまったバイソンの赤ちゃんは、群れに戻ることが出来ません。お母さんも赤ちゃんを遠ざけます。
レンジャーは群れに戻れるよう、繰り返し努力したのですが、無情にも群れは赤ちゃんから離れていきます。赤ちゃんバイソンは一匹では生きていくことはできません。道路にさまよい出てきて、人や車に危険が及ぶようにもなってしまいました。
そこで、レンジャーは公園内の安全を守るために、赤ちゃんバイソンを安楽死させるという方法を取ることにしたのです。
もう二度とこんな悲しい出来事を繰り返すことのないようFacebookに投稿された文章。そこには、無念な思いがつづられていました。
Web上には、赤ちゃんを保護した親子への非難、そして「安楽死以外になにか手はなかったのか」という言葉があふれています。
しかし、観光客の親子もレンジャーたちも、バイソンの赤ちゃんを救いたかったはず。普段保護している動物たちに対して、こんな方法は選びたくなかったことでしょう。
野生動物たちは私たちの身近で暮らす動物とは違う。彼らに近づく時には敬意を持って、最低限のルールを知っておかなくてはなりません。そのことを強く思い知らされる出来事です。