大根を長持ちさせる保存法 「常温」「冷蔵」「冷凍」のメリットや手順を解説
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煮物料理やサラダの具材として使うことが多い『大根』。
丸ごと1本の大根やカットされたものを買ってきても、使い切れずに傷ませてしまった経験はありませんか。
大根は形状や用途に合わせて保存方法を変えるのがポイントです。
本記事では、大根の正しい保存方法に加え、劣化のサインについても紹介します。
丸ごと1本の大根の保存方法
※写真はイメージ
大根丸ごと1本の状態であれば、涼しい季節に限り常温保存が可能です。
保存する際は、大根に付いている葉や茎をまず切り落とします。葉や茎が付いたままだと大根がシナシナになってしまうためです。
泥が付いている大根はそのままにしておきましょう。泥が温度や湿度の変化から大根を守るので、洗い流さないほうが長持ちさせられます。
下準備が済んだら新聞紙に包んで、温度の低い場所で立てて保存してください。
ラップで包んでも乾燥を防げますが、通気性が悪くカビが生える可能性があります。なるべく新聞紙を活用しましょう。
暑い時期は冷蔵保存
暑い時期は、丸ごと1本でも冷蔵庫の野菜室での保存が適しています。温度が高い環境で保存すると大根が劣化しやすくなってしまうためです。
常温の時と同様、新聞紙に包んで野菜室に入れましょう。いずれの場合も3週間〜1か月の保存が可能です。
切り落とした葉部分は捨てないで!
切り落とした葉の部分は、細かく刻んで炒めればふりかけとして楽しめます。新聞紙やキッチンペーパーに包んでから袋に入れ、野菜室で保存しましょう。
カットした大根の保存方法
カット済みの大根は、野菜室で冷蔵保存します。
また大根1本が冷蔵庫に入らなければ、『根本』『中間』『先端』の3つに分けてから、それぞれ冷蔵保存しましょう。大根に付いている葉や茎は、3等分するタイミングで切り落としておきましょう。
3つに分けた大根と葉の部分は、それぞれ新聞紙やキッチンペーパーで包み、保存用の袋に入れてから野菜室に入れてください。
保存期間中、新聞紙やキッチンペーパーが湿ってきたら、こまめに取り替えましょう。
なお冷蔵庫で保存する際も、『立てて置く』のが理想です。空のペットボトルを切ったものに入れると立てやすいでしょう。
部位ごとに冷蔵保存する方法なら、1週間〜10日ほど保存できます。
どの部位か分かるようにしておくとベター
大根は、部位により以下のような違いがあります。
・根元部分:甘みが強い
・中間部分:やわらかく甘みと辛みのバランスがよい
・先端部分:水分が少なく辛みが強い
また部位によって適した調理方法が異なるため、大根のどの部分なのかが分かるように保存しておくことがおすすめです。
煮込み用の大根の保存方法
※写真はイメージ
大根を煮物やおでんに使用する場合、下ゆでを済ませてから冷蔵保存する方法もあります。下ゆでしておけば調理時間の短縮にもつながるので、仕事や育児で忙しい人におすすめです。
以下の手順で保存してみましょう。
1.大根を2㎝程度の輪切りにする。
2.大根の皮を厚めにむき、大きいものはさらに半分の半月切りにする。
3.鍋に大根と水、塩をひとつまみ入れて、透明感が出るまで15分ほどゆでる。
4.容器にゆでた大根を並べ、浸る程度の水を入れてふたをしたら、冷蔵庫で保存する。
この方法なら1週間保存できるので、あらかじめまとめて下処理しておくのがおすすめです。
長期間保存したい場合の保存方法
風味を変えることなく長期保存したい場合は、冷凍保存するのがおすすめです。大根は冷凍することで食感が変わってしまいますが、イチョウ切りや短冊切りのように小さくカットしたり『おろし』にしたりすることで、食感の変化を抑えられます。
また、使いたい分量だけ使える点も冷凍保存の魅力です。丸ごと1本の大根を買った時に、冷凍保存用にも切り分けておくのもいいでしょう。
小さくカットした大根
調理に合わせてカットした大根は、ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れ、金属製のトレーにのせた状態で冷凍庫で保存してください。保存袋に入れる際、なるべく大根が重ならないよう平らに入れることがポイントです。
この方法であれば、約1か月保存できます。
なお冷凍した大根は繊維が壊れるため食感が変わります。生食には不向きですが、おでんなどの煮込み料理に使うと、味が染み込みやすいでしょう。
調理する際は、解凍せずそのまま使ってかまいません。
大根おろし
大根を皮付きのまますりおろしたら、軽く水気を切ります。水気を切りすぎると、パサパサの食感になってしまうので注意してください。
大根おろしを冷凍用の保存袋に入れて平らにしたら、箸で押さえて区切りを付けましょう。この状態で冷凍保存すれば、冷凍したものをパキッと割って、使いたい分量だけ取り出せます。
大根おろしは、冷凍で約2週間保存可能です。食べる時は自然解凍、もしくは流水解凍してください。
葉
栄養価が高く使い勝手がよい『葉』の部分も冷凍保存できます。以下の手順で冷凍保存してみましょう。
1.葉を細かく刻む。
2.塩揉みする。
3.緑色の汁が出たら流水で洗う。
4.水気を絞ってラップで小分けに包む。
5.冷凍用保存袋に入れて冷凍保存する。
この方法で約1か月の保存が可能です。
大根の葉には、βカロテンやビタミンC、食物繊維などさまざまな栄養素が詰まっているので、無駄なく活用してください。
大根が劣化しているサイン
※写真はイメージ
大根を使う前には、おいしく安全に食べられる状態かどうかを必ずチェックしましょう。
以下では、大根の劣化を見極められる、4つのサインについて紹介します。
表面に薄茶色の斑点やシワがある
大根の表面に見られる茶色い斑点やシワは、劣化がはじまっているサインです。茶色く変色する原因は、酸化や微生物の活動によるもの。斑点程度だったものが全体的に茶色くなり、やがて乾燥してシワシワになります。
大根に変色が見られた場合は、安全のためにも廃棄したほうがよいでしょう。
表面に黒い斑点や白いワタがある
大根の表面に発生する黒い斑点や白いワタはカビです。長期間放置していたり湿気の多い場所で保存したりしていた時に多く見られます。
「カビた部分を取り除けば大丈夫」と思われがちですが、大根は水分量が多いため内部までカビが繁殖している可能性も。カビを見つけた時は廃棄してください。
なお、切った大根の断面に丸く黒い筋が入っている場合は、カビではなく『ダイコンバーティシリウム黒点病』の可能性が考えられます。
食べられますが、食感や風味が落ちているので黒い部分を取り除いた上で調理するのがいいでしょう。
表面がやわらかい/ぬめぬめしている/酸っぱいニオイがする
本来大根は、みずみずしくハリのある野菜です。触った時にやわらかくブヨブヨしている大根は、全体的に腐敗が進んでいる可能性があります。押すと水分が漏れ出してくることも。
また酸っぱいニオイも腐敗が進んでいる証拠です。手に取った時はもちろん、野菜室の中に酸っぱいニオイが充満している場合は、大根が腐っている可能性が高いため廃棄しましょう。
大根の使い道に合わせて適切に保存
大根は乾燥に弱く、水分が抜けると傷みやすい野菜です。季節や大根の形状、用途に合わせて、常温・冷蔵・冷凍どの保存方法が適しているかを判断する必要があります。
賢く大根を保存して、最後まで無駄なく使い切りましょう。
[文・構成/grape編集部]