熊本の郷土料理『巻柿』 竹の皮で包む干し柿の保存食が想像より奥深かった
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地域でとれる食材や調理法を用いて作られる、郷土料理。
地域の人には馴染みがあっても、ひとたび外に出るとまったく知られていないこともあります。
熊本県の郷土料理『巻柿』とは?
「『巻柿(まきがき)』をご存じですか?」
このような書き出しで、Xに写真を公開したのは、熊本県八代市にある『球磨川温泉 鶴之湯旅館』のXアカウント(@tsurunoyuryokan)です。
なんでも、熊本県に古くから伝わる、郷土料理なんだとか。
実際の、『巻柿』の写真がこちらです。
『巻き柿』とは、干し柿を竹の皮や稲わらで包んだもの。
竹の皮や稲わらで包むのは、見た目の美しさだけが目的ではありません。防湿や防虫効果が高く、干し柿を長期間保存するための先人の知恵が詰まった包み方です。
防湿や防虫効果が高く、正月の縁起物としても親しまれているそうです。
実際の味わいと見た目の特徴
気になる味ですが、同アカウントによれば「味の深みが増した干し柿のようで、大変おいしいです」とのこと!「大好きな保存食の1つ」だといいます。
竹の皮に包まれて熟成されることで、通常の干し柿よりも風味がまろやかになるようです。写真を見ると、竹の皮の編み目が表面に美しい模様を刻んでおり、工芸品のような佇まいを見せています。
『巻き柿』を紹介する投稿には、さまざまな声が上がりました。
・地域によって、いろいろな保存食があるんだなー。
・へぇー、初めて知りました!模様が面白い。
・芸術品のような見た目ですね。
・子供の頃、大好きでした。
・全国共通かと思っていた…。
「子供の頃、大好きでした」というコメントが示すように、熊本県内で育った人にとっては懐かしい味でしょう。一方で「全国共通かと思っていた」という声もあり、地域によってこれほど認知度に差があるものかと驚かされます。
作り手の減少と受け継ぐべき食文化
同アカウントは「今では作り手や後継者不足もあり、手に入るのが難しくなりました。昔の人の知恵がいっぱい詰まっている、いつまでも残していきたい食文化です」とコメントしています。
竹の皮や稲わらを使った包み方にも熟練の技が必要とされるため、後継者が育ちにくい背景があるようです。保存食としての実用性と、正月の縁起物としての文化的な意味合いを兼ね備えた『巻柿』は、失われてほしくない郷土の味といえます。
熊本県を訪れた際は『巻柿』を探して、食べてみたいですね。そして、興味を持った人は『巻柿』をより深く調べてみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]