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密封タイプのボトル醤油、使い切れる? キッコーマンの回答は…

By - デジタル・コンテンツ・パブリッシング  公開:  更新:

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『いつでも新鮮』シリーズの写真

画像提供:キッコーマン食品株式会社

毎日のように使う調味料の1つ、醤油。頻繁に購入している人は多いでしょう。

卓上醤油には多くの製品がありますが、2010年にキッコーマン食品株式会社(以下、キッコーマン)から、生醤油を常温保存できるという商品が発売されました。

『いつでも新鮮』シリーズという特殊なボトル入りの製品です。

『いつでも新鮮』シリーズの誕生秘話や、最後の一滴まで使う方法について、キッコーマンに取材しました。

搾りたての『生醤油』を届けたい

まず、『いつでも新鮮シリーズ 生しょうゆ』の誕生秘話を聞きました。

もともと、搾りたての生醤油のおいしさは、工場の人たちだけが知っているものでした。

『生』であるため、空気に触れると酸化して品質が落ちてしまい、一般に広く流通させるのが難しいという課題があったのです。

一方で、「開栓後も開けたてのおいしい醤油を味わってほしい」という熱い想いから、10年以上の歳月をかけて新しい容器の研究開発を進めていました。

容器の中身である醤油は、ペットボトルのものと同じではなく、より鮮度を保てるようにしたいと考えていました。

研究を重ね、『いつでも新鮮』シリーズは、2010年発売の『いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ』から始まりました。

続けて、密封容器について、より詳しく話を聞きました。

現在の『いつでも新鮮』シリーズに使用されている密封容器が誕生する2010年までは、醤油の容器はペットボトルや瓶が主流でした。

ペットボトルや瓶は一度開栓すると空気が入り、空気に触れた醤油は色が濃くなり、風味が劣化します。

そのため、開栓後は冷蔵庫に保存して1か月程度で使い切る必要がありました。

しかし、密封容器の開発により、醤油が空気に触れず、開栓後も常温保存が可能に(※)。鮮やかな色や味、香りが変わらず、いつでも新鮮でおいしく召し上れるようになりました。

※開栓後に鮮度を保つ期間は商品により異なります。

醤油の写真

画像提供:キッコーマン食品株式会社

『生醤油』を味わえるのが魅力!

『いつでも新鮮』シリーズの魅力を聞いたところ、以下の回答がありました。

おいしさを維持した状態で、常温での流通が難しかった生醤油をお客さまにお届けできる点です。

生醤油とは、通常の醤油で行う、微生物の殺菌や色・味・香りを取り除く『火入れ(加熱処理)』という工程を行わない醤油のことです。

代わりに生醤油では、特殊な膜で微生物を取り除いています。

生醤油は鮮やかな色・さらりとしたうま味・穏やかな香りという特徴がありますが、空気に触れると通常の醤油よりも早く風味が劣化したり、色が濃くなったりします。

生醤油は密封容器があるからこそ、『いつでも新鮮』な状態で、お客様の食卓にお届けできています。

この密封容器は使い勝手のよさも魅力だといいます。

『いつでも新鮮』シリーズに使われている密封容器は、押し出し式の密封ボトル。

押すと醤油が出て、戻すと止まるため、一滴から欲しい量まで注ぐ量を自在に調節できます。片手でも使いやすく、狙ったところに注ぎやすいです。

このような使い勝手のよさも魅力の1つです。

現在は生醤油だけでなく、減塩醤油やだし醤油など、さまざまな醤油を販売しています。

特殊な密封容器が開発できたからこそ、生醤油が家庭でも手軽に味わえるようになったのですね。

『いつでも新鮮』シリーズを使い切る方法

密封容器に残った生醤油は、最後の一滴までうまく出して、使い切れるのでしょうか。

ボトルの中に残っている醤油がごく少量であれば、キャップを上から見て時計回り(右回り)にひねっていただくと、キャップが台座ごと外れて、中に残っている醤油をお使いいただけます。

ただし、キャップを外すと醤油が空気に触れて鮮度が保てなくなるので、外したら使い切ってください。

キッコーマンの生醤油に対する熱い想いから生まれた『いつでも新鮮』シリーズ。

醤油の残りが少なくなったら、キャップを外してムダなく使い切りましょう。


[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

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取材協力
キッコーマン食品株式会社

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