農林水産省「食べないで」 ビワの種のゾッとする情報に「全然知らなかった」
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- 出典
- 農林水産省
皮をむいてそのまま食べたり、ジャムにしてもおいしい、ビワ。
旬を迎える5~6月頃になると果実がみずみずしく色付き、店頭にもたくさん並び始めるでしょう。
しかし、そんな甘くてクセになる味わいのビワの扱いには、注意しなければならない点もあるのだとか…。
農林水産省がビワの種に、注意を呼びかけ
農林水産省や東京都保健医療局によると、ビワやアンズ、ウメ、モモ、スモモなどのバラ科植物の、種子や未熟な果実には、天然の有害物質である『シアン化合物』が多く含まれているそうです。
摂取量が多いと頭痛やめまい、おう吐などの中毒症状を起こす危険があるといいます。
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中には、種子を乾燥させて粉末状にした食品など、シアン化合物を一度に大量に摂取してしまう恐れのある製品もあり、実際に回収された事例が複数報告されているとか。
なお、熟した果実にもシアン化合物がごくわずか含まれている場合もありますが、食べても健康に問題はありません。
ビワの種を使ったレシピや、間違った情報には要注意
ネット上には、ビワの種子を活用したレシピに関する情報があるとか。
しかし先述した通り、ビワをはじめとするバラ科植物の種子には、シアン化合物が含まれる場合があるため、食べる際には細心の注意が必要です。
また、シアン化合物の一種であるアミグダリンを『ビタミンの一種』として、「ガンに効果がある」とうたい、健康によい成分としている情報も、ネット上や一部の書籍に記載されている模様。
農林水産省は、アミグダリンをビタミンとする説や、有効性については科学的な根拠がないと否定しています。
実際に海外では、そのような情報を信じて、アンズの種子を大量に食べたことによる健康被害が報告されているそうです。
ビワの種子に関する情報に、ネット上では「そうなんだ!みんな気をつけて」「全然知らなかったわ」という声が集まっています。
2025年5月現在、ビワは旬を迎えて、おいしい時期となっています。扱いには十分注意しながら、季節の味覚を安全に楽しみたいですね。
[文・構成/grape編集部]