考えさせられる…深夜のドラムには苦情を言う隣人、違う騒音を流したら無反応だった
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南アフリカで行われた、社会的実験の映像をご紹介します。
ある夜、家の中でドラムを叩き、大音量の騒音を出して、近所の反応を隠しカメラで撮影。すぐさま「うるさくて迷惑だ!」と近所の人が怒鳴り込んできます。
つづいて…別の日には、ある音声をスピーカーを通して流してみます。それは、女性に暴力を振るっているかのような、罵声混じりの大喧嘩。思わず耳を覆いたくなるような、すさまじい騒音です。しかし、今度は苦情を言いにくる近所の人は誰一人いませんでした。
音量に注意してご覧ください。
この映像は、女性への暴力に反対する団体が作成した公共広告です。「女性への家庭内暴力を、何もせず見ないふりをしないでください」というメッセージを含んでいます。
日本での家庭内暴力の実態
映像は南アフリカでの実験でしたが、日本ではどうなのでしょうか。夫婦間で起こる事件について調べてみたところ、件数は年々増加しており、平成26年には59,072件と過去最高で、前年比で19.3%も増えていました。
検挙された総数は6,875人。その内、殺人・傷害致死で103人もの方が亡くなっており、これは前年比で66%も増えているのです。そして、被害者の89.9%が女性です。
安全な生活を確保するために
内閣府男女共同参画局では、暴力被害者の支援情報をインターネットに公開しています。
まずは、被害者自身の安全を確保することが第一です。配偶者暴力相談支援センターなどに相談し、必要に応じて一時保護などの対応をとってもらうことが大切です。
配偶者暴力相談支援センターの機能を果たす施設一覧(PDF形式)
悩みを一人で抱え込んでいる人も少なくない
DVの被害者の中には、支援センターなどに自分で相談することができずにいる人が少なくありません。あなたの周囲に被害にあっている人がいるかもしれません。決して無関心にならず、「こうした施設があるんだよ」と、まず伝えてあげてください。
また、自分が「DVを受けている」といったことに該当するのかどうか、迷っている人もいます。まずは一度、センターへの電話をしてみるように勧めてあげてください。多少お節介と思われても、事前に電話窓口の確認をしたりしてあげるだけでも、大きな助けになることがあるのです。