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AIが考えた新スポーツ・スピードゲートがオリンピック競技になる日はくるか

By - 土屋 夏彦  公開:  更新:

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ニッポン放送で「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターなどを務め、現在はBayFMでITコメンテーターとしても出演中の土屋夏彦が、最近のIT・科学・経済のニュースを独自の目線で切り取ります。

いずれはオリンピック競技!?AIが考えた新スポーツ・スピードゲートって!?

来年の東京オリンピックに向けてさまざまなスポーツに注目が集まる中、新しいスポーツ競技がぞくぞく登場しているのをご存じでしょうか。

例えば、馬に乗る代わりに電動立ち乗り二輪車の『セグウェイ』でポロ競技をする『セグウェイポロ』というのがあるのを知ってましたか?これはもう17年前の2002年にアメリカで誕生して、現在日本にも公式のセグウェイポロ協会があるほど普及を始めているそうです。

セグウェイポロの様子

また、最新のテクノロジーを使って様々な能力を拡張したうえで、人間同士が競い合う『超人スポーツ』の世界大会も準備が始まっています。『超人スポーツ』は、年齢や性別、身体的ハンディキャップの有無などを超越し、誰もが一緒に楽しむ新領域のスポーツ。

例えば、ジャンピングシューズのような器具とバブルボールのような衝撃吸収体を組み合わせた『バブルジャンパー』という競技や、ウエアラブルデバイスとAR技術を使い、手を動かして『かめはめ波』のような波動攻撃を打ち合う『HADO(ハドー)』なども全国に競技場が広がってきています。

そんな中、さらに話題を作ろうと、アメリカの『AKQA』という広告エージェンシーが、『人工知能(AI)』に新しいスポーツを考えさせたらどんなものになるかを実験したところ、めちゃくちゃ面白いスポーツが誕生して話題になっています。

そのスポーツの名前は『Speed gate(スピードゲート)』といい、サッカーやラグビーとクロケット(ハンドボール)などをあわせたような球技だそうです。

Speed gate

公式ページによれば、各チームはフィールド内を自由に移動できる3人のフォワードとゴールを守る3人のディフェンダーの6人で構成されています。

フィールドは幅60フィート(約18メートル)x長さ180フィート(約55メートル)で、この中に直径20フィート(約6.1メートル)の円に囲まれた1つのセンターゲートと、両サイドにある直径14フィート(約4.3メートル)の円に囲まれたエンドゲート2基。そしてコイントスで決めたチームのキックオフからゲームが開始されます。

ボールは蹴っても投げてもかまいませんが、持っている間は動くことができません。また3秒以上持っていることも禁止です。こうしてボールをパスしていって相手チームのエンドゲートをクリアすると2点が追加されます。さらにゴールの後ろ側でボールをキャッチして再度ゴールをくぐれば、1点追加の3点ゴールとなるそうです。

これを導き出すために、AIに世の中にある約400種類のスポーツ競技を、そのスポーツがどのようなルールで勝敗を決め、どのようにプレイされるのかなどを収集して、最新のAI手法で学習。

読み込ませたスポーツの中には、フリスビーといったお手軽なものから熱気球を使ったものまであったそうです。そして学習を終えたAIからは、1000を超えるスポーツアイデアが出力。それを人間が基本的なスポーツ競技の概念に基づいて10までに絞り込みました。

そのうち3つは実地試験までして、最後に選ばれたのが『Speed gate』になったということです。

Speedgate 開発の様子

なんと『AKQA』は、今年の夏には公式リーグを立ち上げるべくアメリカオレゴン州スポーツ協会と準備を始めているそうで、ゆくゆくはオリンピック競技を目指すのではないでしょうか。ついにAIもスポーツ競技を考えることができるようになったということで、その先人を切ってスタートする『Speed gate』に注目です!!


[文・構成/土屋夏彦]

土屋夏彦

上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。

出典
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