あと10年で使えなくなる!?固定電話の持続が難しくなっている事実に考えさせられる
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多額の費用がかかることも課題のひとつですが、緊急通報や公衆電話には単純に引き継げない機能があることや、NTTと国との間で決められている「ユニバーサルサービス制度」があります。
つまり、NTTはどんなに大きな赤字が出ていても、勝手に固定電話サービスを終了することが出来ないという取り決めがあるのです。
このことについては、NTT社内でも否定的な意見が出ているようで「固定の音声に対するニーズが低下している中、本当に続けていくべきなのか」と言う人や「日本だけまたガラパゴスを作っても仕方がない」と主張する人もいるそう。
災害時には固定電話が活躍
一方で、災害時には固定電話が圧倒的に高い信頼性を誇っていました。
東日本大震災時には、ほとんどの携帯電話が使えなくなっているのを横目に、固定電話やPHSはつながりやすいという状況が続きました。
携帯電話キャリア各社は「災害用伝言サービス」などを用意していますが、それでも一気にアクセスが集中してしまえば「つながらない」という事態が発生。
一方で、アナログ回線の固定電話は常に線で交換機とつながっているため、安定して利用することが出来ました。
もしもの時のことを考えたら、簡単にアナログ回線の電話サービスを取りやめることが出来ないのは、当然のことなのですね。
では、アナログ回線とIP電話の違いはどれくらいあるのでしょうか?
次のページで詳しく解説していきましょう。