あと10年で使えなくなる!?固定電話の持続が難しくなっている事実に考えさせられる By - grape編集部 公開:2015-08-24 更新:2018-05-29 ビジネス電話 Share Post LINE はてな コメント 多額の費用がかかることも課題のひとつですが、緊急通報や公衆電話には単純に引き継げない機能があることや、NTTと国との間で決められている「ユニバーサルサービス制度」があります。 電話のユニバーサルサービスとは、日本全国で提供されている加入電話、公衆電話、緊急通報(110番・118番・119番)の電話サービスです。 電話会社約30社が協力して必要な費用を負担する「ユニバーサルサービス制度」が平成18年度にスタートしました。 なお、平成23年4月の改正により、加入電話に相当する光IP電話についても新たにユニバーサルサービスの対象となりました。 ユニバーサルサービス支援業務 ーより引用 つまり、NTTはどんなに大きな赤字が出ていても、勝手に固定電話サービスを終了することが出来ないという取り決めがあるのです。 このことについては、NTT社内でも否定的な意見が出ているようで「固定の音声に対するニーズが低下している中、本当に続けていくべきなのか」と言う人や「日本だけまたガラパゴスを作っても仕方がない」と主張する人もいるそう。 小林充佳常務は 「携帯電話の爆発的な拡大、インターネットを経由した無料通話により、固定電話が使われる機会は少なくなり、流す情報量も激減。収支的にも大変苦しくなってきている」と説明。「ユニバーサルサービス議論と合わせてPSTNをどうするかを検討していきたい」と語った。 ロイター ーより引用 災害時には固定電話が活躍 一方で、災害時には固定電話が圧倒的に高い信頼性を誇っていました。 東日本大震災時には、ほとんどの携帯電話が使えなくなっているのを横目に、固定電話やPHSはつながりやすいという状況が続きました。 携帯電話キャリア各社は「災害用伝言サービス」などを用意していますが、それでも一気にアクセスが集中してしまえば「つながらない」という事態が発生。 一方で、アナログ回線の固定電話は常に線で交換機とつながっているため、安定して利用することが出来ました。 もしもの時のことを考えたら、簡単にアナログ回線の電話サービスを取りやめることが出来ないのは、当然のことなのですね。 では、アナログ回線とIP電話の違いはどれくらいあるのでしょうか? 次のページで詳しく解説していきましょう。 次のページへ 1 2 3 出典 固定電話に関する調査。74%が「固定電話は減っていく」と考えている。/Wikipedia/焦点:固定電話に迫る「2025年問題」、NTT悩ますサービスの前途/ユニバーサルサービス支援業務 Share Post LINE はてな コメント
多額の費用がかかることも課題のひとつですが、緊急通報や公衆電話には単純に引き継げない機能があることや、NTTと国との間で決められている「ユニバーサルサービス制度」があります。
つまり、NTTはどんなに大きな赤字が出ていても、勝手に固定電話サービスを終了することが出来ないという取り決めがあるのです。
このことについては、NTT社内でも否定的な意見が出ているようで「固定の音声に対するニーズが低下している中、本当に続けていくべきなのか」と言う人や「日本だけまたガラパゴスを作っても仕方がない」と主張する人もいるそう。
災害時には固定電話が活躍
一方で、災害時には固定電話が圧倒的に高い信頼性を誇っていました。
東日本大震災時には、ほとんどの携帯電話が使えなくなっているのを横目に、固定電話やPHSはつながりやすいという状況が続きました。
携帯電話キャリア各社は「災害用伝言サービス」などを用意していますが、それでも一気にアクセスが集中してしまえば「つながらない」という事態が発生。
一方で、アナログ回線の固定電話は常に線で交換機とつながっているため、安定して利用することが出来ました。
もしもの時のことを考えたら、簡単にアナログ回線の電話サービスを取りやめることが出来ないのは、当然のことなのですね。
では、アナログ回線とIP電話の違いはどれくらいあるのでしょうか?
次のページで詳しく解説していきましょう。