「またか…」 樹齢600年の藤の花が刈り取りへ 理由に憤りの声
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※写真はイメージ

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- 出典
- 産経新聞
「悲しい」
「やるせない」
「花に罪はないのに…」
福岡県八女市にある国の天然記念物『黒木の大藤』が刈り取られることが分かり、そんな憤りの声が上がっています。
混雑回避のため
2020年4月末現在、花の見頃を迎えている黒木の大藤。樹齢600年を超えた大木を見ようと、毎年春には約20万人もの人が訪れていたといいます。
本来であれば、4月中旬から5月初旬には『八女黒木大藤まつり』が開催されるはずでしたが、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染拡大を受け、市は中止を決定。
しかし、なぜ刈り取るにまで至ったのかを、産経新聞が報じています。
市では同月28日時点で感染者が出ていないこともあり、コロナウイルスが感染しやすくなる密集を避けるための苦渋の決断だったといいます。
なお、同様の出来事は、千葉県佐倉市でも起こっていました。
同市では、見頃を迎えた『佐倉ふるさと広場』のチューリップを見に訪れる観光客が減らなかったため、花をすべて刈り取ったことを報告しています。
千葉県佐倉市のチューリップ約80万本が刈り取られる その理由に、涙…
外出自粛が長引き、外に出たくなる気持ちは理解できます。
しかし、不要不急の外出を控えるよう強く求められている中、なぜそれでも人込みに出かけようとしてしまうのか、疑問を抱かずにはいられません。
黒木の大藤の刈り取りのニュースを受け、ネット上ではさまざまな声が上がっています。
・またか…。なぜ、イベントの開催が中止されているのに、それでも行こうとするのか。
・本当にその花を見たくて、大切に思うのなら、観光客の人たちは見に出かけないでほしかった。
・実際に花を見に訪れた観光客は、『不要不急』の意味を、ちゃんと理解しているのかな。
なお、藤の花は刈り取ることで養分が蓄えられる効果もあり、コロナウイルス終息後の花に期待する声も。
コロナウイルスが終息し、誰もが満開の藤の花を楽しめる日が訪れることを、多くの人が願っています。
[文・構成/grape編集部]