「壁の穴って自分で直せないかな…」 自分で穴埋めする方法と補修相場を紹介!
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一般的な家の壁は意外にもろく、ちょっとした衝撃で穴があいてしまうことも。穴があいた時は、多くの人が専門業者への依頼を考えると思いますが、実は自分で補修できる場合もあります。
この記事では壁穴修理にかかる費用を始め、壁にあいた穴のサイズや形状別に補修方法やなどを解説。穴埋めやクロスの張り替えをする際のポイントなども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
壁に穴があくのはなぜ?
一般的な住宅の壁は、実は衝撃に強くありません。
多くの住宅で使われている石膏ボード(プラスターボード)という素材は、断熱性や遮音性が高く安価なので、壁材や床材で重宝されています。
粉状の石膏の塊でできた石膏ボードの強度は、引っ張られる力で50kg、押される力で100kg程度とのこと。穴の場合は約100kgなので、「簡単に穴があくとは思えない」という人もいるでしょう。
ですが、何年・何十年と使われた石膏ボードの耐久性は落ちています。また、先の尖った物が刺さったり、硬い物がぶつかったりすると、簡単に穴があいてしまうこともあります。
壁の穴にも種類があるので、確認していきましょう。
・直径1cm以内の穴
棒状の物などで壁を突いた時に発生します。ネジ穴やクギ穴、画びょう穴なども直径1cm程度の穴に含まれます。
・直径5cm程度の穴
家具などの運搬中に、角が壁に当たると5cm程度の穴があきやすいです。また、ポールなどの先が壁に当たった場合にも同程度の穴があきます。
・直径10cm程度の穴
壁を殴ったり、転んだ拍子などに思いきり手を突いたりした時に発生します。
・細長い切れ込み状の穴
切れ込み状の穴は、経年劣化によって発生します。壁や天井などの継ぎ目に沿ってひび割れることで、発生することが多いです。
壁にあいた穴はそのまま放置しても問題ない?
結論からいうと、壁にあいた穴は放置すべきではありません。壁にあいた穴は、軽い接触や小さな地震などによって、どんどん広がります。
そして、穴が大きくなればなるほど、補修にかかる費用が大きくなります。
初期段階ならDIYで対処できる程度の穴でも、放置によって悪化すれば専門業者に頼るほかなくなる可能性が高いでしょう。
また、壁の穴が床下につながっている場合、害虫が室内に入る経路にもなり得ます。最悪の場合、虫などが巣を作るスポットになりかねません。
壁にあいた穴を放置すると、デメリットが数多く発生します。穴を放置して今より酷い状態にしないためにも、壁に穴があいたらできるだけ早く壁補修をしましょう。
【大きさ別】壁の穴の補修方法と費用相場
※写真はイメージ
壁に穴があいても、配線の切断や断熱材の破損などがなければ、自分で壁の穴を修理することは可能です。壁の穴の大きさに合わせて、補修キットやリペアプレートなどを活用するとよいでしょう。
壁にあいた穴の修復を専門業者に頼むと、1か所であれば税込み1~3万円程度が相場です。ただし、直径15cm以上の大きな穴や、複数の穴を補修する場合は、税込み5~10万円程度かかることもあります。
ここからは、壁にあいた穴のサイズ別に、壁穴補修方法を解説します。
壁の穴が直径1cm以内の場合
※写真はイメージ
直径1cm以内の小さな穴の場合、自分で補修や修復をすることは難しくありません。
特に簡単なのは、穴の上からシールを貼る方法です。ホームセンターなどで壁紙補修アイテムが販売されているため、壁の色に合った商品を購入して活用しましょう。
ただし、シールを使った修理方法は簡単な反面、どうしても補修した部分が目立ちやすいというデメリットもあります。
補修した部分を目立たせたくない場合は、壁穴補修剤を使った方法がおすすめ。
壁穴補修剤にはさまざまな種類がありますが、小さい穴ならば穴埋め用の充填剤が補修に適しています。
穴埋め用の充填剤は、接着剤や液状糊のような道具で、穴の中に直接充填剤を流します。後はヘラなどで整えてから乾かせば、簡単に補修ができます。
シールを使った補修方法、壁穴補修材を使った補修方法は、いずれも税込み1000円程度で済みます。
壁の穴が直径5cm程度の場合
※写真はイメージ
壁の穴が直径5cm以内であれば、壁穴補修用メッシュシートで補修できます。壁穴補修用メッシュシートはホームセンターなどで購入でき、価格は税込み1000円以内の商品が多いです。
補修方法としては、まず、穴の周りの壁紙にカッターで四角く切れ込みを入れ、壁紙を剥がします。
切れ込みは穴よりも大きめに入れましょう。穴の上からメッシュシートをあてがい、上からパテを盛ります。
パテが乾いたら、紙やすりなどを使って表面を平らにならしましょう。最後に上から補修用壁紙を貼って補修完了です。
壁穴補修用メッシュシートを使った補修方法は、壁穴補修用メッシュシートの費用や穴埋めパテ、最後に貼る壁紙なども含めて、費用は税込み5000円以内に収まるでしょう。
壁穴補修用メッシュシートを使った補修方法では、石膏ボードの上からパテを塗ることになります。そのため、補修した部分に厚みが生まれやすいので注意してください。
壁の穴が直径10cm程度の場合
壁の穴が直径10cm程度と比較的大きい場合は、リペアプレートを使った補修方法がおすすめです。
まず、穴の周りの壁紙にカッターで四角く切れ込みを入れ、壁紙を剥がします。この時、剥がす壁紙のサイズは、リペアプレートよりも10cmほど大きくしましょう。
そして穴が完全にふさがるようにリペアプレートを貼ります。上からパテを塗ったら乾かし、その後は紙やすりなどを使い表面を平らにならしてください。最後に壁紙を貼れば補修作業は完了です。
リペアプレートを使った方法では、壁紙張替えに使うアイテムと合わせても壁穴補修費用は税込み5000円以内で済むことが多いです。
壁の穴が細長い切れ込み状の場合
※写真はイメージ
壁の穴が細長い切れ込み状の場合は、シリコンを使った補修方法がおすすめです。
シリコン材とコーキングガン、養生テープかマスキングテープがあれば作業することができ、壁穴補修料金は税込み2000~3000円程度で済みます。
壁の上からシリコン材を流し込む補修方法のため、簡単に作業ができ、部分補修もしやすい点がポイント。
また、シリコン材は耐水性や耐熱性に優れている点も大きなメリットです。切れ込み状であまり目立たない穴でも、放置せずにしっかりと補修しましょう。
一方で、シリコン材を使った補修方法だと、経年劣化した壁紙との色の差がでやすいデメリットがあります。色ムラを防ぎたい場合は、壁紙を剥がしてパテを塗る方法を選ぶとよいでしょう。
壁の穴埋めでクロスを張り替える際のポイント
※写真はイメージ
壁の穴を補修する際には、穴の大小にかかわらず、クロスの張り替えが必要になる場合があります。クロスの張り替えは難しい作業。補修した部分が目立たないようにしながら、時間が経っても剥がれてこないようにクロスを貼るにはコツがいります。
クロスを張り替える時のポイントは、張り替えるクロスを大きめに切ることです。既存のクロスと重ねた状態で張り替えるクロスをカットすると、切れ目の隙間がないクロスに仕上がります。
クロスの隅々まで糊を付けたら、丁寧にローラーがけをしましょう。糊がクロスからはみ出した時は、濡れ雑巾などで拭き取ることで後の変色を防げます。
まとめ
多くの住宅では、壁材に石膏ボードが使われています。石膏ボードは断熱性や遮音性に優れている反面、衝撃に弱い素材のため、ちょっとしたことで穴があきやすいです。
壁にあいた穴を放置すると、穴が広がってしまったり、害虫の侵入口になってしまったりするため、早めの対処が必要でしょう。
補修方法は壁にあいた穴の大きさによって変わりますが、小さい穴であれば自分でも補修することはできます。
ホームセンターなどで補修道具が販売されているため、穴が小さく、補修のコストを抑えたいという人は、DIYに挑戦してもよいかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]