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マスク着用、個人の判断が基本に 『継続』選ぶ企業や学校に疑問の声も

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染防止対策として、日常に溶け込んだ、マスクの着用。

多くの民間企業でマスクの着用が呼びかけられたことから、手指衛生と同様、人々の生活に欠かせないアイテムになっています。

当初(2020年)コロナウイルスは、高い感染力を持ち、重症化しやすい危険な感染症とされ、これまで『2類相当』に分類されていました。

しかし、流行から4年目に突入した2023年3月現在、変異しながら徐々に勢いが衰えてきました。

これを受け、政府は同年5月8日に、コロナウイルスを季節性インフルエンザと同じ『5類』に引き下げる方針を固めたのです。

マスクの着用をめぐり、ネットでは疑問の声

コロナウイルスを『5類』に引き下げることで、政府は同年3月13日以降のマスクの着用を「個人の主体的な選択を尊重する」とし、個々の判断に委ねる方針を定めました。

同日現在、SNSでは『マスクは任意』『マスク解禁』など、マスクが関連するワードがトレンド入り。

マスク着用を徹底する必要がなくなり、喜びの声が上がる一方で、一部では疑問の声が上がっています。

※写真はイメージ

政府の発表をもとに、企業や学校は、マスクの着用についてそれぞれアナウンス。

株式会社イオンは、利用客にはマスクの着用を求めず、従業員のマスク着用は継続する旨を発表し、話題になりました。

また、従業員のマスク着用については、保険会社である明治安田生命保険相互会社、百貨店の株式会社三越伊勢丹ホールディングスなども継続の意向を示しています。

文部科学省は、学校におけるマスク着用の考え方について、同年4月から「マスクの着用を求めないことを基本とする」とし、詳細については改めて知らせる予定とのこと。

同年3月末までは、従来通りマスクを着用し、感染対策を行うよう通知しています。

2月10日付け政府対策本部決定においては、4月1日以降の新学期におけるマスクの着用の考え方について、「学校教育活動の実施に当たっては、マスクの着用を求めないことを基本とする」等とされており、これらに係る留意事項等については、改めてお知らせする予定ですので、御承知置きください。

併せて、同本部決定においては、学校におけるマスク着用の考え方の見直しについては、令和5年4月1日から適用することとされていますので、令和5年3月31日までの年度内における卒業式以外の学校教育活動においては、従来どおり、文部科学省が作成する「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」や関連する事務連絡等を踏まえつつ、メリハリのあるマスクの着用をお願いします。

文部科学省 ーより引用

同年5月8日に、『5類』に引き下げられることから緩和された、マスクの着用。

しかし、政府の方針と企業や学校側の対策に、ズレが生じているのも事実です。

現状、コロナウイルスが終息したわけではないため、団体である企業や学校は熟考し、判断しているのでしょう。

企業や学校が別途定めている方針に、疑問を抱く人は少なくない様子。さまざまな声が上がっています。

・ショッピングモールに行ったけど、従業員は全員マスクをしていたから、客側もしていたのかな?

・子供もマスクが外せると思ったら、学校はまだ従来通りの対応だった…。統一されていないのが正直ややこしい。

・政府の取り決めなのに、職場に義務付けられるのはどうなんだろう。どうであれ、しばらくマスクは持ち歩くことになりそう。

ちなみに、厚生労働省はTwitterアカウントで、医療機関や高齢者施設を訪問する時や、通勤ラッシュで混雑した公共交通機関に乗車する際は、マスクを着用するよううながしています。

また、ルールで縛ることに対し疑問の声を上げる人とは別に、マスクを外すことに抵抗を感じる人も。

「外すのはまだ不安」「周囲の人がどう思うかが気になって外せない」などの意見も上がっていました。

新学期が始まる同年4月や、コロナウイルスが『5類』に引き下げられる同年5月8日に新たな変化があるのか、それぞれの対応に注目が集まります。


[文・構成/grape編集部]

出典
厚生労働省文部科学省厚生労働省

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