観光地でコンビニの看板が茶色や白になる理由 景観条例のルールだった
公開: 更新:

※写真はイメージ
デジタル・コンテンツ・パブリッシング
株式会社デジタル・コンテンツ・パブリッシング(dcp)は、幅広いコンテンツ制作を一貫して手がける編集プロダクション。
『マイナビウーマン』『くるまのニュース』など大手専門メディアでの執筆・編集協力実績を多数持っている。
ウェブメディア『grape』では、ライフハックやフードの疑問について、企業や専門家など「その道のプロ」に取材。トレンドを多角的に分析し、読者の「知りたい」に応えるコンテンツ制作を信条としている。
Googleで優先するメディアとして追加
grapeにチェックを入れて、おすすめ記事を読む!

知っておくと役立つピクトグラム3選 クロークや忘れ物の意外なマーク知っておくと役立つかもしれないピクトグラムを3つ紹介します。

「この看板、初見では読めないと思う」 道路標識に「読めるかー!」「知らなかった」北海道在住のBilly(@kswmochi)さんは、北海道内で趣味の道路探索を行っていたところ、特徴的な案内標識を目にしました。






みなさんは観光地に行った際、普段と色が違うコンビニエンスストアの看板などを見たことはないでしょうか。
『ローソン』の場合、普通は青地ですが、茶色になっているなどです。では、なぜこのように観光地では色が違うのか、その理由を調べてみました。
景観を損なわないために看板の色を変えている
例えば有名な温泉地である、群馬県草津町では『景観まちづくり協定』というルールに基づいている、とのこと。
この『景観まちづくり協定』とは、国が出している『景観に関するガイドライン』を踏まえ、各自治体で設けた景観に関するルール。
例えば、看板は必要最小限かつ必要最低数の設置にする、周辺環境との調和を考えた広告のデザインや色にするなどのルールが定められています。
チェーン店側もこのルールに従い、地域ごとに看板のデザインを変えて出店しているわけです。全国どこでも同じカラーリングというわけではないのですね。
※写真はイメージ
草津町や浅草など、全国の人気観光地に広がるルール
草津町では、2014年から、町内5つの温泉街を対象に、『景観まちづくり条例』を施行しています。
そのため、このエリア内にある施設は、上記ルールに即した形で看板や広告物を掲示しています。例えば、『セブン-イレブン』は茶色と白の落ち着いたデザインになっています。
温泉街の風情ある街並みに、見慣れたコーポレートカラーが並ぶよりも、落ち着いたデザインの方が街全体の雰囲気に馴染むのは確かです。
実は、上記のように国のガイドラインに基づき、景観に関するルールを設けている景観行政団体は数多くあるのです。
多くの観光客でにぎわう東京都台東区の浅草も『景観まちづくり』協定を施行しており、伝法院通りや千束通りなどにある店は、ルールに則り、看板や広告物を出しています。
ほかにも、埼玉県の川越市や、北海道の函館市など人気観光地の多くが、景観に関するルールを定めています。
こうした観光地を訪れたとき、街並みが統一感を持って美しく見えるのは、このようなルールが背景にあるからかもしれません。
※写真はイメージ
彩度まで細かく指定している自治体も
また、各自治体によって、細かいルールを独自に定めているケースも。
長野県軽井沢町では、看板の色について「自然豊かな軽井沢町の風景と調和するもの」というルールを設けていますが、この中で『色の鮮やかさ(彩度)』を一定以下にするよう細かく指定しています。
そのため、指定地域内の店舗は、普段のコーポレートカラーより色が暗かったり、薄かったりしているのです。
「なんとなく色がくすんで見える」と感じるのは、彩度の制限によるもの。言われてみると、自然の緑や木の色と馴染んでいるように感じられます。
なお、こうした景観条例はあくまで指定エリア内の話です。同じチェーン店でも、条例の対象外となる場所では通常のカラーリングの看板が使われていることもあります。
※写真はイメージ
おなじみのチェーン店でも、観光地では普段とは異なるカラーリングの看板を出していることがあります。
見慣れている色とは異なると、ぱっと見では違う店だと思ってしまうかもしれません。景観条例を施行している観光地に行く際は、ぜひ看板にも注目してみてください。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]