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常温保存しがちな米、正しい保存場所は? 米のプロによる『正解』が意外だった!

By - デジタル・コンテンツ・パブリッシング  公開:  更新:

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日本人のソウルフードはなんといっても、米です。「ご飯を食べないと力が湧かない」といった人は多いはず。

日本の食文化は、米をおいしく食べるために発達したといっても過言ではないでしょう。

日本人にとって大事な米ですが、読者のみなさんは正しい保管方法をご存じでしょうか。

お米の正しい保管方法とは

米穀のとう精や販売などを手がける全農パールライス株式会社(以下、全農パールライス)に、米の正しい保管方法についてうかがったところ、下記の方法がよいとのこと。

1.密閉容器に入れる。

2.冷暗所で保管する。

2の冷暗所ですが、「温度を15度以下に保つことができる冷蔵庫の野菜室で保管するのがお勧め」とアドバイスがありました。

※写真はイメージ

この保管方法が推奨されるのは、以下の4つの対策が行えるからです。

1.防虫対策。(低温で保管することで虫の発生を抑える)

2.鮮度が落ちるのを防ぐ。(油分が含まれているので温度が上がると酸化する)

3.水が入り込むのを防ぐ。(水分に触れると米が変色する)

4.米がにおいを吸着しないようにする。

虫が侵入して米が食べられたり、糞害に遭ったりしないように密閉容器に入れてからの冷暗所保管は必須です。

また、温度が上がると米の成分が酸化しやすく、鮮度が早く落ちてしまいます。そのため、できれば常温保管は避けるべきなのです。

全農パールライスによれば、「米を長期保存する場合には低温での管理を徹底してほしい」とのこと。

家庭でも、できるだけ米の鮮度を落としたくないのであれば、冷蔵庫での保管を考えるとよいでしょう。

また、水に触れるのもいけません。米が変質し、黄色くなってしまいます。

米の袋には小さな穴が空いているので、そのまま床などに置いていると、この穴から水が入ってしまう可能性があるので注意してください。また、濡れた手で米を取り扱わないようにしましょう。

さらに、米はにおいを吸着しやすいので、これにも注意が必要です。米を密閉容器に入れて保管しますが、入れ替える際には容器をよく洗ってから使用してください。

米を入れる前に容器の水気を取り、よく乾燥させてから米を入れましょう。袋は食べきるまで保管し、袋のまま密閉容器に入れてもかまいません。

※写真はイメージ

最近では無洗米を購入する人が増えています。では、普通の米と無洗米で保管方法に違いがあるのでしょうか。

全農パールライスによると、差はないそうです。どちらも上記のように密閉容器に入れて、冷暗所保管でOKです。

米に賞味期限はある?

米は1年に一度収穫され、販売されます。販売されている米の袋には、例えば『2023年6月中旬』といった精米時期が表示されています。

では、米はどのくらいの期間食べることができるのでしょうか。

全農パールライスにうかがったところ、実は米には賞味期限はないそうです。

ただし、保管状態にもよりますが、時間が経過するにつれて鮮度が落ち、酸化するなどでおいしく食べられなくなります。

精米時期から1~2か月で食べきるのがよいとのことでした。

読者のみなさんの中には、「2年前の米が残っているけれど食べようかな」といった人がいるかもしれませんが、お勧めできません。

最後に全農パールライスから読者のみなさんにアドバイスです。

米はこまめに購入して、密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管するのがお勧めです。ただ、冷蔵庫がいっぱいで入らないという方もいらっしゃるでしょう。

その場合は涼しい場所で保管するようにしてください。夏場など気温の高い時期には、1か月以内でお米を食べ切るのことをお勧めします。

米を購入した袋のまま保管している場合には、水や虫に注意が必要です。せめて冷暗所に置くようにしましょう。

鮮度が重要な米。「いつもおいしい米を食べたい」と思ったら、鮮度を維持できる冷蔵庫での保管を考えてみてくださいね。

全農パールライスのウェブサイトでは、米を使ったレシピの紹介や、お客様相談室が米の情報なども発信しています。気になった人は覗いてみてはいかがでしょうか。


[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

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