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コーンスターチ の代用食品5選! 向いていない食品・おすすめレシピ5選も紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

お菓子を作る時や料理に使うコーンスターチ。コーンスターチがレシピに含まれている時に「あまり使わないからわざわざ購入したくない」「家にあるもので代用したい」と考える人は多いのではないでしょうか。

ただし、普段使っている食品を活用したいと思っても、どれを使えばよいかわからないと困ってしまいますよね。

そこで本記事では、コーンスターチの代用としておすすめの食品を紹介します。代用となる食品を使ったお菓子や料理の作り方も紹介するので、自宅にあるもので作りたい人はぜひ最後までお読みください。

コーンスターチの役割

コーンスターチの写真

コーンスターチは、とうもろこしから取ったでんぷんを使って作られる食品です。焼き菓子を作る時に使うとサクサクとした食感になり、水に溶かすととろみを出せます。また、クッキーやカスタードクリーム、和食や中華料理のとろみづけ、スープなどを作る際に使うのもおすすめです。

粒子が細かいため、なめらかな食感になります。また、水を加えて練ってもグルテンを形成せず、焼き菓子を作る時や揚げ物をする時に使うと軽い食感になるのもポイントです。コーンスターチがない時は、用途に合わせて代用食品を選びましょう。

コーンスターチの代用食品5選

薄力粉の写真

コーンスターチの代わりに使える食品は、以下のとおりです。

  • 片栗粉
  • 薄力粉
  • 米粉
  • タピオカ粉
  • 葛粉

それぞれの食品の特徴や、どのような時に代用できるのかを解説します。お菓子作りや料理をする際に参考にしてみてください。

片栗粉

片栗粉は、コーンスターチと同様にでんぷんが原料です。ただし、じゃがいものでんぷんが使われているという点が異なります。クッキーやチーズケーキなどのお菓子のほか、パンやから揚げを作る時にも代用可能です。また、水に溶かすととろみが出るので、スープやあんかけを作る時にも使えます。

コーンスターチに比べて粘度が高いので、代用する際は量を減らして使うとよいでしょう。なお、温度が低くなると粘度が弱くなるので、カスタードクリームのように冷やして使うものには不向きです。

薄力粉

薄力粉は、水と混ぜると粘り気が出るため、お菓子を作る時に使うともちもちとした食感を出せます。片栗粉よりも粘度が低いので、サクサクとした食感にしたい時にもおすすめです。

薄力粉は温度が低くても粘度があまり変わらないため、カスタードクリームを作る時にも使えます。ただし、もったりとした重さのあるクリームになりやすいため、量を調整しながら使いましょう。

米粉

米粉は米を粉末状にしたもので、水と混ぜても粘り気が出ないため、薄力粉よりも軽い食感になるのが特徴です。米粉は、以下のお菓子や料理を作る時に使えます。

  • クッキー
  • スープ
  • 煮込み料理

ケーキを作る時に使うと生地のつなぎとなり、軽さも出せます。ただし、量が多いともっちりとした食感になるため、加減しながら使いましょう。

カスタードクリームを作る時に使うと、なめらかな仕上がりにならず、冷やすととろみがなくなってしまうので、ほかの食品で代用してみてください。

タピオカ粉

タピオカ粉はタピオカの原料で、植物のキャッサバから取れるでんぷんで作られています。水を混ぜるととろみが出るので、コーンスターチの代替品としても使えます。温度が下がっても粘度が変わらないため、プリンやカスタードクリームを作る時におすすめです。

焼き菓子を作る際は、サクサクとした食感を出すためにタピオカ粉に加えて、小麦粉も使うとよいでしょう。パンケーキにタピオカ粉を使うと、モチモチとした食感を楽しめます。

葛粉

葛粉(くずこ)はクズの根から採取されるでんぷんからできており、葛餅や葛湯などを作る時に使います。とろみをつける際に使えるので、和食や中華料理に使うのもおすすめです。温度が低くてもしっかり固まるため、プリンを作る時にも使えます。

ただし、カスタードクリームを作る時に葛粉を使うと固くなってしまうため、ほかの食品で代用したほうがよいでしょう。

コーンスターチの代用にならない5つの食品

ボウルに入った材料を泡だて器で混ぜ合わせてる写真

コーンスターチの代用に不向きな食品は以下のとおりです。

  • ベーキングパウダー
  • コーンフラワー
  • ホットケーキミックス
  • 上新粉
  • 白玉粉

それぞれの食品の特徴と、なぜコーンスターチの代用品として使用できないのかを解説します。

ベーキングパウダー

ベーキングパウダーはふくらし粉とも呼ばれ、お菓子やパンを作る時に生地をふくらませるために使います。ベーキングパウダーの主原料は重曹です。サクサクとした食感を出したりとろみを出したりするためには使えないので、つまりコーンスターチの代用にはなりません。

コーンフラワー

コーンフラワーは、とうもろこしを挽いて作る穀粉のことで、ホットケーキミックスやお好み焼き粉などに使われています。原料はコーンスターチと同じとうもろこしですが、コーンフラワーの場合は粘り気は出せません。そのため、コーンスターチの代用には不向きといえます。

ホットケーキミックス

ホットケーキミックスには生地をふくらませる効果はあるものの、小麦粉のほかに砂糖やベーキングパウダーが含まれています。味や仕上がりがコーンスターチを使った時と異なるため、代用には使えません。

また、砂糖が入っていて甘いので、料理にも不向きです。ただし、クッキーやカスタードクリームなどのお菓子を作る時には代用品として使える可能性があります。

上新粉

上新粉(じょうしんこ)はうるち米から作られた粉で、白玉や柏餅などを作る時に使います。お菓子作りの時に使うと、もちもちとした食感になりますが、粒が粗いためザラザラとした食感になってしまいます。

また、生地がべたついてしまってうまく膨らまないので、コーンスターチの代わりには使えません。

白玉粉

白玉粉はもち米のでんぷんを乾燥させて作る粉で、求肥や白玉団子を作る時に使います。生地に入れると、モチモチとした食感になります。しかし、パンやケーキなどのお菓子を作る時に使うと弾力が出ないため、コーンスターチの代用には向きません。

コーンスターチの代用食品で作れるお菓子3選

チーズケーキの写真

コーンスターチの代用品で作れるお菓子は、以下のとおりです。

  • チーズケーキ
  • さつまいもドーナツ
  • 豆乳黒ごまプリン

それぞれの手順や作る際のポイントを解説しますので、代用食品でお菓子作りをする際に参考にしてみてください。

チーズケーキ

コーンスターチの代わりに、米粉を使ったチーズケーキのレシピです。チーズケーキを作る時は、以下の材料を用意しましょう。

  • クリームチーズ:200g
  • 砂糖:80g
  • 生クリーム:100cc
  • 卵:2個
  • レモン果汁:大さじ1杯
  • 米粉:大さじ2杯

チーズケーキの作り方は、以下のとおりです。

  1. クリームチーズや生クリームを室温に戻す。
  2. オーブンを170℃に余熱する。
  3. クリームチーズと砂糖をボウルに入れてヘラで混ぜる。
  4. 生クリームを加え、泡立て器でなめらかになるまで混ぜ合わせる。
  5. 溶き卵を加えて混ぜたら、レモン果汁と米粉を入れて混ぜる。
  6. クッキングシートを敷いた型に生地を流し込み、オーブンで40分焼く。
  7. オーブンから取り出して粗熱を取ったら、冷蔵庫でしっかり冷やす。

材料を勢いよく混ぜると気泡が入り、生地を焼いた時にひび割れしやすいです。材料をボウルに入れたら、ゆっくり混ぜ合わせましょう。焼き上がり直後は生地がゆるいため、しっかり冷やしてから型を抜くときれいに仕上がります。

さつまいもドーナツ

コーンスターチの代わりにタピオカ粉を使ったさつまいもドーナツを作る時に必要な材料は、以下のとおりです。

  • さつまいも:2本
  • タピオカ粉:大さじ5杯
  • ベーキングパウダー:小さじ1杯
  • 砂糖:大さじ5杯
  • 塩:2g
  • 牛乳:大さじ1
  • 油:適量

以下の手順で、さつまいもドーナツを作ってみてください。

  1. さつまいもの皮をむき、2~5cmの輪切りにして水にさらす。
  2. 水を捨ててラップをふんわりと被せ、レンジで6分加熱する。
  3. 加熱してやわらかくなったさつまいもをつぶす。
  4. タピオカ粉とベーキングパウダーを加えてよく混ぜる。
  5. 砂糖と塩を加えて混ぜ、固まってきたら牛乳を入れて混ぜ合わせる。
  6. 生地を手に取ってピンポン玉くらいの大きさに丸める。
  7. 160℃に熱した油できつね色になるまで揚げる。

さつまいもの水分量によって、牛乳の量を調整するのがポイントです。作ってみた時に生地がひび割れてしまったら、牛乳の量を増やしましょう。生地を転がしながら揚げると、焼き色が均一につきます。

豆乳黒ごまプリン

コーンスターチの代用品として葛粉を使い、豆乳黒ごまプリンを作る時は、以下の材料を用意しましょう。

  • 無調整豆乳:500㎖
  • 三温糖:40g
  • 黒ねりごま:大さじ1
  • 葛粉:30g

豆乳黒ごまプリンの作り方は、以下のとおりです。

  1. 無調整豆乳、三温糖、黒ねりごま、葛粉を鍋に入れてよく混ぜ合わせる。
  2. 中火で加熱しながら木べらでかき混ぜる。
  3. 沸騰してきたら弱火にし、とろみが出るまで混ぜる。
  4. グラスに流し入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間冷やし固める。

無調整豆乳ではなく、砂糖や食塩などが入っている調整豆乳も使えます。

調整豆乳を使う場合は砂糖の量を減らし、甘さを調整しましょう。無調整豆乳は沸騰すると分離してしまうので、火加減に要注意です。火にかけすぎると固くなってしまうため、とろみが出てきたら火から下ろします。

コーンスターチの代用食品で作れる料理2選

パンの写真

コーンスターチの代用食品を使えば、パンやホワイトソースを作れます。どの食品で代用できるのか、手順も紹介するので、ぜひ作ってみてください。

パン

コーンスターチの代わりに片栗粉を使ったパンを作る時に必要な材料は、以下のとおりです。

  • 強力粉(生地用:180g、仕上げ用:適量)
  • 薄力粉:30g
  • 片栗粉:20g
  • 砂糖:30g
  • 練乳:10g
  • バター:20g
  • 塩:4g
  • 牛乳:170cc
  • ドライイースト:4g

以下の手順でパンを作ってみてください。

  1. 材料をホームベーカリーの容器へ、ドライイーストを投入口に入れ、生地コースを選択してスイッチを押す。
  2. 生地ができたら容器から取り出し、スケッパーを使って40gずつに切り分ける。
  3. 手のひらで押して空気を抜きながら生地を形成する。
  4. 生地の端を指でつまんで閉じ、逆さまにして同じ作業を繰り返す。
  5. 手で生地を包み込むようにして転がしながら丸くする。
  6. オーブンを140℃に設定し、生地を35分発酵させる。
  7. 生地が倍くらいの大きさに膨らんだら取り出す。
  8. オーブンを190℃に余熱しておく。
  9. 水に濡らした包丁を滑らせるように引き、生地に切り込みを入れる。
  10. 茶こしを使って強力粉を振りかける。
  11. オーブンで12分焼く。

生地を切り分ける際は、包丁ではなくスケッパーを使うのがおすすめです。生地に切り込みを入れる時は、包丁を手前に引くときれいにできます。

ホワイトソース

コーンスターチの代わりに薄力粉を使ったホワイトソースを作る時は、以下の材料を用意しましょう。

  • バター:20g
  • 薄力粉:20g
  • 牛乳:300㎖
  • ◎塩:20g
  • ◎こしょう:小さじ1/4
  • ◎ナツメグ:小さじ1/6
  • ◎粉チーズ:大さじ1
  • ◎生クリーム:大さじ2

ホワイトソースの作り方は、以下のとおりです。

  1. バターを鍋に入れて中火にかけ、溶けてきたら弱火にする。
  2. 薄力粉を全体に振りかけ、薄茶色になりサラサラとするまで炒める。
  3. 牛乳をおたま1杯分ずつ加え、よくかき混ぜる。
  4. ◎の材料を加え、とろみが付くまでかき混ぜる。

薄力粉が薄茶色になるまで炒めると、香ばしく、深みのある味に仕上がります。牛乳は少しずつ加え、丁寧に練ります。ヘラですくった時に、ゆっくり落ちるくらいまで混ぜましょう。粉チーズを加えることでとろみが増し、濃厚な味わいになります。

コーンスターチの代用食品を活用してお菓子や料理を作ってみよう

クッキングシートの上にクッキーを並べている写真

コーンスターチが自宅になくても、ほかの食品でお菓子や料理を作れます。普段から使っている食品で代用し、買い物に行く手間を省きましょう。

お菓子や料理によって、適している代用食品が異なります。例えば、カスタードクリームを作る時は薄力粉や米粉を使うのがおすすめです。とろみをつける時は、片栗粉を使ってみてください。コーンスターチがない時はほかの食品を活用し、お菓子作りや料理をしてみてはいかがでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

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