絹ごしと木綿、どちらを選ぶべきか問題 全国豆腐連合会の見解は? 「考えすぎてた」「スッキリした」
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寄せ鍋、湯豆腐、キムチ鍋など、鍋物がおいしい季節。食卓には欠かせない食材が「豆腐」です。しかし、いざ豆腐売り場の前に立った瞬間に、手が止まってしまうことはありませんか。
「木綿豆腐と絹ごし豆腐、どちらを選んだらいいんだろう」
この戸惑いを解消するべく、一般財団法人全国豆腐連合会(以下、全豆連)の担当者さんに絹豆腐と木綿豆腐の使い分けについてうかがいました。
豆腐は「好みで選ぶ」が第一です
「木綿豆腐と絹ごし豆腐、上手な使い分けのコツはありますか?」という問い合わせに対して、全豆連の担当者さんの回答は明快でした。
「木綿豆腐と絹ごし豆腐を使い分ける必要はありません。たとえば麻婆豆腐では食感がしっかりして味の染み込みやすい『木綿豆腐』を好む人がいるし、ツルッとした食感の『絹ごし豆腐』を好む方もいます。ですから、お好みでお選びいただくのが第一です」
どちらを選んだとしても失敗ということはない。つまり、明確に使い分けるルールはないのです。
木綿豆腐と絹ごし豆腐、栄養価の違い
同じ大豆からできた豆腐を食べるなら、より栄養価が高いほうを選びたいと思う人も多いでしょう。木綿と絹で、栄養は変わるのでしょうか。
「栄養価で選ぶなら木綿豆腐ですね。木綿豆腐は凝固させた豆乳を圧搾するので、そのまま型に流し込む絹ごし豆腐に比べて栄養価が高いのです」
料理への適性で豆腐を選ぼう
また、豆腐の使い分けという点では好みだけでなく「料理に合うかどうか」も大切な要素です。
例えば、炒め物に使う豆腐なら木綿豆腐がおすすめです。炒り付けても形を保ちやすく、歯ごたえが残りやすい長所を生かせます。
味わいだけではなく、料理のしやすさも立派な使い分けの基準になります。迷った時には思い返してみましょう。
柔軟な豆腐選びで、豊かな豆腐ライフを
※写真はイメージ
ちなみに「時代の移り変わりとともに木綿豆腐は変化している」と、担当者さん。
近年の木綿豆腐は柔らかく仕上げるのがトレンド。現在流通している木綿豆腐はほとんどがいわゆる「ソフト木綿」に分類されます。この現象は、若い世代を中心に絹ごし豆腐を好む傾向が強いからなのだとか木綿豆腐も、時代のニーズに合わせて進化しているのです。
これまで「木綿豆腐は固いから苦手」と思っていた人も、久しぶりに試してみるのもいいかもしれません。好みや栄養価、料理への適性を選択の基準にし、豊かな豆腐ライフを送りましょう。
[文・構成/grape編集部]