淡口醤油と濃口醤油、どう使い分ける? キッコーマンの回答に「そうだったのか」
公開: 更新:
洗濯機の蓋は開けておく?閉める? 企業の回答に「反省」「逆やってた」洗濯機のお手入れをしていますか。洗濯槽の裏側は見られませんが、しっかりとお手入れしていないとカビが繁殖してしまいます。カビを防ぐ方法を確認して、定期的に洗濯槽の掃除をしましょう。
洗濯は『お湯』がいいって本当? 事実に「マジか」「危ないところだった」洗濯槽のカビ対策にお湯を使いたい時はありませんか。お湯のほうが効果が高そうで…と思うかもしれませんが、実際の効果や適切な湯温について日本電機工業会が公式サイトで解説していました。ぜひ参考にしてみてください。
日本が誇る万能調味料である醤油。
醤油には『うすくち』と『こいくち』などの種類がありますが、これらは何が違い、どのように使い分ければいいのでしょうか。
江戸時代から醤油造りを続けている、キッコーマン株式会社(以下、キッコーマン)に取材しました。
醤油を種類で分類すると?
キッコーマンにうかがったところ、まず『うすくちしょうゆ』は漢字で『淡口醤油』と書くとのこと。
醤油の分類については、『日本農林規格等に関する法律』(JAS法)に基づく『しょうゆの日本農林規格』があります。
『しょうゆの日本農林規格』では、種類、製法、等級によって以下のように醤油を分類しています。そのうち、種類による分類が以下の通りです。
【醤油の種類の分類】
・濃口(こいくち)醤油。
・淡口(うすくち)醤油。
・溜り(たまり)醤油。
・再仕込み(さいしこみ)醤油。
・白(しろ)醤油。
さらに、『濃口醤油』と『淡口醤油』は、種類による分類で以下のような違いがあります。
濃口醤油
日本の醤油生産量の8割以上を占め、日本全国で親しまれている濃口醤油。
塩味のほかに、うま味、甘味、酸味、苦味を合わせ持ち、透明感のある明るい赤橙色をしています。調理用、卓上用と幅広く使える万能調味料です。
濃口醤油の色味
淡口醤油
淡口醤油は日本の醤油生産量の1割強を占めています。
濃口醤油と比べて色味が淡く、香りのおとなしい醤油で、塩分は濃口醤油よりも1割程度高めです。食材の色合いを生かしたい料理に使われます。
淡口醤油の色味
では、料理のレシピ本で『淡口醤油』と書いてあっても『濃口醤油』を使ってもいいのでしょうか。
キッコーマンに聞いてみたところ…。
上記のとおり、色、味、香りの特徴が異なります。
レシピ本はその料理に最適な醤油を使っていますので、レシピどおりの醤油を使ったほうが、よりおいしい料理に仕上がります。
醤油の使い分けについてアドバイス!
キッコーマンにより詳しい使い分けのアドバイスをもらいました。
濃口醤油は、刺身や冷奴、卵かけご飯などのつけたり、かけたりする料理はもちろん、肉じゃがをはじめとした煮物や炒め物など、どんな料理にも合う万能調味料として幅広くお使いいただけます。
一方、淡口醤油は色が淡いので、素材の色合いを大切にしたい料理におすすめ。
例えば、茶わん蒸しや出し巻き卵などの卵料理を作る時には、卵の色合いがきれいに仕上がります。
穏やかな香りが出汁を引き立てるので、煮物やうどん、お吸い物が風味豊かに仕上がります。
関西風のうどんや、たけのこご飯や若竹煮など、食材の香りを楽しみたい料理におすすめです。
「一般的に淡口醤油は、濃口醤油よりも塩分が高めの商品が多いので、味見をしながら少しずつ足していくといいでしょう」とのことです。
『淡口』『濃口』の中でもいろいろある
最近では同じ『淡口』『濃口』の中でも、客のニーズに合わせていろいろな醤油が登場しているとのこと。
キッコーマン商品の場合、『濃口醤油』といっても、これだけの種類があるそうです。
・『特選 丸大豆しょうゆ』:原料に丸大豆を使った醤油。
・『いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ』:通常は行う、火入れという加熱処理の工程を行わない。色鮮やか、かつさらりとしたうま味が特徴の生醤油。
・『いつでも新鮮 味わいリッチ減塩しょうゆ』:醤油の風味はそのままで、塩分をカットした減塩醤油。
『淡口醤油』もこのような商品があるそうです。
・『うすくちしょうゆ』:料理を淡い色に仕上げる調理用の淡口醤油。
・『いつでも新鮮 しぼりたてうすくち生しょうゆ』:通常の醤油と違い、火入れをしていない淡口醤油。
キッコーマンによれば、『淡口醤油』と『濃口醤油』は製法や使いどころも違うので、「醤油の使い分けをお楽しみください」」とのこと。ぜひ参考にしてみてください。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]