知らなかった! たまにある卵の『ヒビのような跡』の正体とは?
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- 取材協力
- 一般社団法人 日本養鶏協会
卵を手に取った際、表面にヒビのような跡を見たことはないでしょうか。一見、亀裂にも見えますが、よく見ると薄く殻で覆われているという不思議な状態です。
何が原因で卵はこのようになるのでしょうか。『一般社団法人 日本養鶏協会(以下、日本養鶏協会)』に聞いてみました。
卵にヒビのような跡ができる理由
『日本養鶏協会』に聞いたところ、「これは異常卵殻(いじょうらんかく)の一種です」と回答がありました。
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この異常卵殻とは何か、同じく『日本養鶏協会』に聞くと…。
鶏の卵管内で卵殻形成初期に何らのショックで割れ目が発生し、その後、割れ目の上から炭酸カルシウムが沈着し、卵殻が修復された場合にこうした卵ができます。
産みたての段階では目立たないので分かりませんが、日数が経過するにつれて、殻に筋状のものが現れてきます。
こうした卵殻異常は、夏場の飼料摂取量が少ない時期や、産卵後期の日齢が進んだ鶏、卵が大きい鶏などに、発生しやすくなります。
私たち人間も暑い時は、水分ばかり飲んで食事量が減りがちですが、鶏も同じで廃熱のため飲水量が増え、飼料摂取量が低下します。
その結果、卵殻形成に必要なカルシウムが不足するのも、このヒビのような跡の原因です。
ヒビのような跡のある卵は生で食べても大丈夫なのかを聞いたところ、以下のアドバイスがありました。
殻にヒビ割れがあるわけではありませんが、通常より殻の強度は弱くなっています。
賞味期限内であれば大丈夫ですが、食中毒が心配ならしっかりと加熱調理して食べてください。
卵をパックする際、人による目視と自動ヒビ卵検知器でヒビのある卵は除去しています。しかし、ヒビのような跡がある卵は時間が経たないと見えないため、除去するのが難しいそうです。
とはいえ、賞味期限内であれば問題なく食べることができるので、購入した卵にヒビのような跡があっても捨てずに料理に使いましょう。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]