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外国人に日本の祭りをうまいこと紹介せよ 太鼓が自分の周囲をぐるぐる回る映像

By - grape編集部  公開:  更新:

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IS JAPAN COOL? MATSURI with KODO(3D SOUND)

※イヤホンかヘッドホンを使用して視聴すると音楽が360度立体的に聞こえます。

この前ご紹介をした「超絶臨場感VRライブ」は、実写での360度VR映像を作ることにチャレンジをしました。

今回は、その逆で映像は通常の2Dなのですけど音楽が立体的な3D音響。バイノーラル録音用の特殊な機材を使うのですが、とは言え、カメラ1台を持ってライブ演奏を切れ目なく撮り続ければ5分で終わるんじゃないか(余裕かも!)

最初は僕も、ちょっとそう思っていました…。

ワンカット映像どう撮るんだ問題

「映像を見ている人が日本の祭りのど真ん中を練り歩いているような感覚を目指したい」ということは、カメラは人の視点のような主観映像で、途中でカットが切り替わることなく一発で撮りたい。

言うのは簡単なんですけど、総勢11名の常に動き続ける和太鼓のパフォーマーの間を縫うように撮るには、事前にかなり緻密な設計が必要です。

CGで動きを細かくシミュレーションして撮影前日にカメラの動きをテストするのに丸一日を費やしました。全然5分じゃ終わらない…。

360度音響どう録るんだ問題

360度の立体音響は通常、専用の録音機材で撮ります。

ってことは、カメラの先端に取り付けて、あとはひたすらライブ録音すれば上手くいくんじゃないか。

でも、実はもっと良い方法があると途中で気づきました!

音楽はスタジオでそれぞれの楽器ごとに録って、撮影後に、デジタル空間に立体的に音を配置していく…。

ちょっと意味がわからないと思うのですけど、楽器の音に形があるとして、それをデジタル空間上にひとつずつ置いていくイメージです。

通常『バイノーラル録音』と呼ばれている専用機材でのライブ一発撮りだと、全ての楽器をまとめて収録するので後で調整がきかない。この技術を使うと楽器ごとの位置を動かすことが可能で、笛の音が耳の真横をかすめ通ったり、太鼓がじぶんの後ろをぐるぐる回ったり、映像に映っていない空間はある程度自由に「創作」できちゃうんです。

今回は取り入れていないバイノーラル録音ですが、手軽に録音できる小型マイクが近いうちに発売されるという噂もあるので、スマホと組み合わせ、簡単に360度立体音響が撮れるようになる日もそう遠くないかもしれないですね。

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野村志郎 – Shiro Nomura クリエイティブディレクター

クリエイティブエージェンシー 『猿人』 http://en-jin.jp/

デジタル空間上に美術館を作り上げ、アジア最大級の広告祭SPIKES ASIAでグランプリを獲得した「IJC MUSEUM」や、公開から一か月で200万再生回数を超え話題となったJNTOの欧州向けJAPANブランディングプロモーション、自動制御されたドローンが店員となりシューズを運ぶ世界初の「空中ストア」等、国内外で話題になるクリエイティブを多数手掛ける。SPIKES ASIA 2016デジタルクラフト部門 グランプリなど国内外の受賞歴多数。

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