「布団カバー」は、サイズや色、素材が様々あります。何を基準に選べばよいか、悩むこともありますよね。布団カバーは、思っている以上に大切な役割を担っているようです。今回はそんな＜布団カバーの役割と選び方、快眠の条件＞をご紹介します。

＜布団カバーの選び方の前に＞快眠になる2つの条件

一日の疲れを取る睡眠。せっかく寝るなら、心地よく快眠したいですよね。快眠には、2つの条件が必要と言われているそうです。

1, 寝るときの姿勢

仰向けで背骨がゆるやかなS字、横向きで背骨が水平になる姿勢が、質の高い睡眠のために望ましい姿勢だそうです。この姿勢を維持できると、身体に無理な負担がかからず、気持ちよく睡眠できるとか。

布団カバーとは関係ありませんが、新しい敷布団やベッドを買う際には、気にしてみてくださいね。

2, 布団内の温度・湿度

快眠のためには、睡眠に最適な温度や湿度が不可欠です。この手助けをしてくれるのが「布団カバー」。

快眠のために望ましい環境は、布団内の温度33℃前後、湿度50％前後が良いそうです。

布団カバーを選ぶ際は、汗に対処でき、ある程度の保湿性があるものを選ぶと良さそうですね。

＜布団カバーの選び方の前に＞布団カバーの役割とは

何気なく毎日使っている布団カバー、睡眠時にとても大切な役割を担ってくれています。布団カバーの役割は大きく3つあります。

1, 汗や湿気の対処

寝ている間に、私たちはコップ1杯分の汗をかくと言われています。その約30％が掛け布団に、70％が敷布団やカバーに吸収されているそうです。汗や湿気の蒸れによる不快さから、布団カバーは私たちを守ってくれています。

2, 保温

蒸れや汗の対処と同時に、布団の役割である「適度な保温の手助け」をするのも、布団カバーの役割です。

私たちが寝ている時は、いつもより体温が下がっています。体温低下による免疫力の低下で、病気にかかりやすい状態を避けるため、布団は「保温」する役割をしています。

3, 清潔さを保つ

布団カバーがなければ、汗や皮脂などは直接布団についてしまいます。不衛生な布団が寝ている間に身体に触れるのは、避けたいですよね。布団カバーがあることで、布団を清潔に保ってくれます。

また、布団を洗うのは大変ですが、布団カバーなら日々洗濯することもできますね。清潔な布団を保ち、不衛生な環境から身体を守ってくれるのが布団カバーなんです。

布団カバーの選び方

布団カバーの素材や色はさまざま。どのような基準で選べばよいのか悩みますよね。
布団カバーの選び方の基準となる、3つのポイントをご紹介します。

1, 素材で選ぶ

「素材」と一口に言ってもたくさん種類があります。代表的な素材3つ例としてご紹介します。

●綿
布団カバーの定番で、汗を吸ってさらりとした肌ざわり。

長所：保湿性が高い、耐久性が高い、肌触りが良い
短所：通気性が良いため、他の素材に比べて少し保温性が低くなる

●ポリエステル
乾きやすくシワにもなりにくいので洗濯、お手入れが簡単。汗の吸い取りが弱いので、綿混にすると汗の吸い取りの面ではよいようです。

長所：汚れにくく、洗濯しやすい
短所：吸湿性・放湿性が低い

●シルク
長所：熱伝導率が高く、肌触りが良い。高級感がある
短所：値段が高く、お手入れが大変

素材によって短所・長短があるので、何を優先させるのかを考えると選びやすくなりますよ。それぞれの特徴を生かして、いくつかの素材が混合のものもあります。参考にしてみてくださいね。

2, 季節で選ぶ

●春・・・化学繊維の入った生地は、静電気を帯びやすく花粉が付着しやすいので、花粉症の方は気を付けた方がよいようです。

●夏・・・吸水性がよく汗をすってくれるもの、また洗濯しやすい（薄手、乾きやすい）ものを選びましょう。タオル地、綿、リネン（麻）やガーゼ素材などがおススメです。

●冬・・・保湿性が高い素材で肌ざわりが柔らかいものを選びましょう。フリース素材や起毛加工された綿なども人気のようです。

3, 誰が使うのか

使う人に適した布団カバーを選ぶのも1つの基準です。

例えば赤ちゃんが使う場合は、肌に優しくお手入れが簡単な綿素材、ガーゼなどが良いですね。
両親へのプレゼントなら、シルクなどが喜ばれるかもしれません。

誰がどんな使い方をするのか考えてみると、選ぶポイントが見つかりそうですね。

4, サイズで選ぶ

買ってからサイズが違った！なんてことは避けたいですよね。
布団カバーだけを新しく買う場合は、必ず家にある布団のサイズを確認しておきましょう。

掛け布団・敷布団カバーを両方新しく買う場合は、それぞれのサイズを必ず確認してくださいね。

おわりに

今回は、そんな布団カバーの役割と選び方、快眠の条件をご紹介しました。睡眠の質の良し悪しを左右する布団カバー。自分なりの基準で、目的にあったお気に入りの布団カバーを見つけてくださいね。

参考：「健康づくりのための睡眠指針2014に基づいた保健指導ハンドブック」