開発者「いい意味で裏切られた!」 女性狙いの『アイテム』が、高齢者にウケた理由とは?
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5月に入り暖かくなってきたので、最近家族でピクニックを楽しんでいる筆者。
水分補給のため水筒やペットボトルを持ち歩いているのですが、70代の両親が手が滑ってペットボトルのフタが開けられないことが多くなりました。
筆者がいる時はいいのですが、いない時は握力のない両親が心配。
そんな時にネットで、直径数ミリから38ミリまでのフタを開けられる驚きのオープナーを見つけ、購入してみました。
その名も『eg (イージー キャップオープナー)』。
本商品でミニチューブキャップ、サインペン、ペットボトル、ボトル缶などが開けられるそうですが、実際に本当に開くのかを試してみましょう。
商品の色はピンク、オレンジ、グリーン、イエローの4種類。筆者はイエローを購入しましたがどれもスタイリッシュでかわいくて迷いました!
後ろは特殊ゴムと3本の線が入っています。ストラップの穴もあるので紐をつけて持ち歩くこともできるようです。
早速ピクニックに出かける予定があったので、同商品をリュックに忍ばせてお出かけしてみましょう。
カラフルなのでどこにしまっても見つかりやすくて便利です!
まず、お茶のペットボトルが開栓できるかを父親が挑戦しました。オープナーを握りしめてくるりと回すだけ。
本当に力を入れなくても簡単に開きました。「こりゃ、楽だわ」と父親も嬉しそう!
筆者はゼリードリンクで挑戦。裏を見ると、フタのサイズに合わせてぴったりと特殊ゴムとフタがフィットするように設計されていることが分かります。
ゼリードリンクも簡単に開きました。こうなってくると、いろいろなフタで試してみたくなりますね。
この後、コーヒーが入ったペットボトルも難なく開栓!
家に帰ってから漂白剤のフタも試してみましたが、こちらもすんなり開きました。
こんなマルチなキャップオープナーを開発したのは、機械設計を専門にしている、有限会社アンリミット・ジャパンの大澤敬造社長。早速話をうかがってみましょう。
「フタが開かない!」という悩みを解決したい
―キャップオープナーを開発しようと思った理由は?
「ペットボトルのフタが開けられない」という人が多くの年代にいるという話から、誰でも簡単に手軽に開けられるオープナーがあれば、喜んで頂けるのではないかと考えました。
当時、弊社では新人の教育実習を兼ねて幅広いアイディアを抽出したところ、面白いアイディアがたくさん生まれたのです。「生まれたアイディアを商品化することで、商品作りの勉強になるだろう」と思い、開発を進めました。
―商品の魅力は?
難しい話になってしまうので細かい説明は省略しますが、握力のない人でも簡単にフタの開封ができるという点です。力学計算により効果的な接触角度を導き出し、いろいろなサイズのキャップに対応できるようになっています。
アンリミット・ジャパンの大澤敬造社長
―完成までの道のりは大変だった?
アイディアの抽出から商品化まで、約3年かかりました。ちょうどネイルアートが人気となっていた頃でしたので、若い女性をターゲットとしてコンパクトかつ、色にこだわりました。
ところが、実際に販売してみると年配の人に興味を持っていただくことが多く、こだわった色も、どこに置いても見つけやすいということで好評でした。
いい意味で期待を裏切られた形になりましたが、開発側と消費者側の違いがアンマッチで驚きました。
キャップだけではなく、なんとプルタブまで開けられるという大澤さん設計のキャップオープナー。
これからも工業力学の知見を活かして、どんな商品を送り出してくれるかが楽しみですね!
eg (イージー キャップオープナー 蓋 開ける プレゼント向き) 送料¥250(3個まで) ho-31551-eg
[文/キジカク・構成/grape編集部]