カップ麺を水で作るとこうなる!調理して分かった『違い』とは?
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大地震や火山の噴火、洪水など、自然災害はいつ起こるかが分かりません。
いざという時にあわてないためにも、常日頃から防災グッズを用意しておくことが大切。
中でも、非常食の備えがあるとないとでは大違いでしょう。
緊急時に役立つ『カップ麺』なんでもいいの?
非常食の定番の1つが『カップ麺』です。
調理が簡単な上、賞味期限と消費期限が長く保存にも向いています。
熱湯を注いで調理するものですが、お湯が使えなくなることも考えられるのが災害時。
そこで、警視庁などは『水でカップ麺を作る方法』をSNSやウェブサイト上で紹介しています。
災害時にお湯がなくてカップ麺が食べられない! 警視庁「そんな時はこうするんだ!」
「カップ麺に常温の水を注いで15分ほど放置すれば、麺はほぐれる」というもの。
麺はやや硬めながら、十分おいしく食べられるとのことですが、今やカップ麺の種類も豊富です。
お湯を注ぐだけのシンプルなものから、多くの工程を要するものまでさまざま。
どのカップ麺でも水だけ問題なく調理できるのか、特徴の異なる3品を用意し、検証してみることにしました。
【写真左から】
日清食品 カップヌードル
(油揚げめん、熱湯3分、必要な水量:300㎖)
日清食品 どん兵衛
(油揚げめん、熱湯5分、必要な水量:410㎖)
日清食品 ドロラ王 魚粉、ザラザラ、魚介豚骨
(ノンフライ麺、熱湯5分、必要な水量:400㎖)
まずは、それぞれに常温の水を注いで15分放置します。
15分後、箸を入れて、麺がほぐれたかを確かめてみます。
『カップヌードル』は、若干硬さは感じるものの、麺はほぐれていました。
かき混ぜると、スープが溶けて麺と絡んでいく様子が分かります。
『どん兵衛』も麺はほぐれており、大きな油揚げもしっかりと水を吸ってやわらかくなっていました。
太麺なので、ラーメンよりも時間がかかるかと思いましたが、意外な結果でした。
『ドロラ王』は、15分経ってもこの通り固まったままです。
まだ食べられないと判断したので、麺がやわらかくなるまで待つことにします。
ノンフライ麵は、油揚げ麵に比べて、水ではほぐれにくいようですね。
結果、合計30分ほどで箸でほぐせる状態になりました。
それでは、粉末スープなどを開けて調理し、実食してみます!
カップヌードル
食べてみると、やはり麺はやや硬めです。
油が溶けにくいぶん、風味は熱湯を入れた場合に比べて落ちますが、十分おいしく食べられると思いました。
どん兵衛
麺も油揚げもやわらかくなっており、とても食べやすい!
熱湯を注いだ時と味の変化はほとんどなく、本当にただの『冷たいどん兵衛』という感じです。
ドロラ王
麺はほぐれましたが、まだ『芯』のようなものが残っており、非常に硬さを感じます。
また、スープの温度が低いため、後入れの液体スープの油分がうまく溶けませんでした。
食べられないほどではありませんが、熱湯で調理した場合と比べると大きな差を感じます。
いずれも熱湯で調理したほうがおいしいことは間違いありませんが、お湯がなくても調理は可能でした。
しかし、スープに油分が多いものやノンフライ麺は、水での調理には不向きなようです。
多くの種類があるカップ麺ですが、もし非常用に備えるのであれば、油揚げ麺かつ、お湯を注ぐだけのもの、もしくは粉末スープのみで調理するものがよいでしょう。
今回は通常のカップ麺で検証しましたが、中には3年の長期保存が可能な、保存食用のものもあります。
非常食としてカップ麵を選ぶ際には、参考にしてみてください!
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[文・構成/grape編集部]