じゃがいもを生で食べる際に気を付ける4つのこと! シャキシャキ感を楽しもう
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「じゃがいもって生でも食べられるのかな」「生で食べたらお腹を壊してしまいそうで心配」「生で食べられるレシピを知りたい」と考える人は多いのではないでしょうか。
じゃがいもは加熱調理する料理が多いため、生で食べたことがない人は多いでしょう。しかし、じゃがいもは生で食べられないわけではありません。
生で食べるとシャキシャキとした食感になるので、加熱調理した時とはまた違った味わいを楽しめます。栄養素に関しても、生のほうがビタミン・ミネラルが豊富です。
本記事では、生のままじゃがいもを食べる際の注意点やおすすめのレシピを紹介します。料理の幅を広げたい人は、ぜひ最後までお読みください。
じゃがいもは生のままで食べられる
じゃがいもは加熱する場合が圧倒的に多いので、生で食べるとお腹を壊すというイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、じゃがいもは生で食べることも可能です。
加熱調理したじゃがいもはホクホクとした食感ですが、生のままだとシャキシャキとした食感になります。サラダや和え物にすると、食感を活かせるでしょう。
加熱調理すると減少してしまうビタミン・ミネラルなどを摂取できるのもメリットです。ただし、シャキシャキ感を出すために長い時間水にさらしていると、ビタミンが減少してしまうので注意しましょう。
なお、じゃがいもを生で食べることが少ない理由は、デンプンを摂りすぎるとお腹を壊してしまうためです。したがって、生食するならデンプンが少ない新じゃがのほうが適しているといえるでしょう。
じゃがいもを生で食べる時のポイント4選
じゃがいもは生のままでも食べられますが、加熱調理する場合よりも注意すべき点は多くなります。じゃがいもを生食するなら、必ず選び方や食べ方を理解しておきましょう。
1.じゃがいもの種類を選定する
じゃがいもを生で食べるのであれば、消化不良の原因となるデンプンが少ない品種を選びましょう。じゃがいもにはさまざまな品種がありますが、それぞれデンプンの含有量が異なるといわれています。
例えば、しっとり系である『メークイン』などの品種はデンプンの含有量が少ない傾向にあります。一方、ホクホク系である『男爵芋』などの品種はデンプンの含有量が多いため、生食には向きません。
じゃがいもを生食する場合は、しっとり系の品種を選ぶとよいでしょう。具体的には、次のような品種が挙げられます。
生食するじゃがいもを探しているなら、品種をしっかりチェックすることをおすすめします。
2.新鮮なじゃがいもを選ぶ
生食するなら、傷んだじゃがいもを避けて新鮮なものを選ぶようにしましょう。なぜなら、じゃがいもに含まれるデンプンは日数が経過するごとに増えていくためです。
また、傷んだじゃがいもを生食してしまうと、加熱調理した場合よりも食中毒になるリスクが大きくなります。購入してから日が経っているじゃがいもは、加熱調理したほうがよいでしょう。
これからじゃがいもを購入するなら、新鮮なじゃがいもを見分けるポイントを知っておくことが重要になります。具体的なポイントは、以下の4つです。
ほかにも、断面がシャキッとしてみずみずしいジャガイモは新鮮なので、生食に適しています。もし切った時に柔らかいと感じるようであれば、生食は避けるようにしましょう。
3.下処理をする
実は、じゃがいもをそのまま食べてもシャキシャキ感はなく、モサモサとした食感になります。なぜなら、じゃがいもにはデンプンが多く含まれているためです。水にさらせばデンプンが洗い流されるため、シャキシャキとした食感を楽しめます。
より食感を楽しむためには、皮をしっかりとむいて、千切りや細切りにしてから水にさらすとよいでしょう。ただし、あまり長い間水に浸けていると、ビタミンが失われてしまいます。
4.一度に食べる量を少なくする
じゃがいもは生食できますが、過剰摂取に注意しましょう。生の状態のじゃがいもに含まれているデンプンは消化されにくく、大量に食べると消化不良を起こすためです。
一度に食べる量を少なくすれば、消化不良になりにくくなります。具体的な目安は、1日1個(150〜200g)程度です。じゃがいもをサラダにして、付け合わせとして食べる程度であればまず問題はありません。
ただし、子供は身体が小さいため、より少ない量で消化不良を起こす可能性があります。よって、子供は生食そのものを避けたほうがよいでしょう。
じゃがいもを生で食べられるレシピ5選
生のジャガイモは、単純に味付けするだけでも食べられます。しかし、より料理のレパートリーを増やすのであれば、ひと手間加えてみるとよいでしょう。
ここでは、生じゃがいもを使って簡単に作れる料理を5品紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.生じゃがいもを使った和風サラダ
さっぱりした味わいを楽しみたい人には、和風サラダがおすすめです。じゃがいものシャキシャキとした食感にお酢のすっきりとした味わいが加わり、食欲がなくなる夏場でも無理なく食べられます。
材料(2人分)
作り方
じゃがいもを包丁で切るのは大変なので、スライサーを使って千切りにすると簡単です。より食感を重視する人は、やや太めに切ってもよいでしょう。
2.ポテトのナムル
あまり食材がない場合は、ナムルを作ってみましょう。じゃがいもにさっと熱湯をかけるだけで、よりシャキシャキ感を楽しめます。
材料(3~4人分)
作り方
ナムルにする場合、できる限り細い千切りにするのがポイントです。シンプルな料理ゆえに、味付けの影響が出やすいので、塩を少しずつ入れながら好みの味に調整しましょう。
3.シャキシャキじゃがいもサラダ
梅干しと青じそを合わせることで、さっぱりとした味になります。特に、夏場の暑い時期にぴったりの味なので、分量を増やして作り置きしておくのもおすすめです。
材料(2人分)
作り方
レシピではキッコーマンの醤油や本みりんが使われていますが、ほかのものでも問題ありません。
4.生じゃがサラダ
生じゃがサラダは、生のじゃがいもを使っているとは思えないぐらい違和感のない組み合わせです。材料はやや多めですが、一部省いても十分においしく食べられます。
材料
作り方
5.じゃがいもの中華和え
あまり料理に時間を取れない場合は、中華和えがおすすめです。材料を入れた後に冷蔵庫で寝かせるだけなので、料理が苦手な人でも簡単に作れます。
材料
作り方
ほかのレシピと違って少しだけゆでる工程が入りますが、ほとんど生なのでシャキシャキした食感は変わりません。好みに合わせて、茹で時間を短くしてみるのもよいでしょう。
生のじゃがいもの正しい保存方法
生のじゃがいもは常温保存が基本となっており、冷蔵・冷凍保存は推奨されていません。理由は、冷蔵庫に入れるとじゃがいもの成分が変質してしまうためです。さらに、一定の条件を満たすと『アクリルアミド』という有害物質が発生してしまう可能性があります。
また、常温で保存すれば絶対に安全なわけではありません。じゃがいもを日が当たる場所に保存していると緑色になり、天然毒素である『ソラニン』や『チャコニン』が生成されてしまいます。
対策として、冷暗所で紙袋や新聞紙に包むか、風通しのよいところで保存するようにしましょう。
なお、じゃがいもの冷凍保存が推奨されていないのは、生の場合に限ります。したがって、加熱処理したじゃがいもを冷蔵・冷凍するのは問題ありません。
じゃがいもを生で食べる場合の2つの注意点
じゃがいもは生で食べられますが、注意すべき点があります。生食によって体調を崩してしまうのを防ぐためにも、正しい食べ方を知っておきましょう。
過剰摂取しない
じゃがいもを生で食べる場合、食べすぎに注意しましょう。生のじゃがいもに含まれるβ:デンプンは消化されにくいため、過剰摂取すると消化不良を起こし、お腹を壊してしまう原因になります。
生食する場合、1日1個(150〜200g)程度にとどめておきましょう。子供は身体が小さく消化不良を起こしやすい可能性があるので、生食自体避けるようにしてください。
また、じゃがいもには天然毒素である『ソラニン』や『チャコニン』が少しだけ含まれています。過剰摂取すると食中毒を起こす原因になるので、加熱調理をしたとしても食べすぎるのは避けたほうがよいでしょう。
芽や緑色になった部分は食べない
じゃがいもの芽や緑色になった部分には、天然毒素の『ソラニン』や『チャコニン』が多く含まれます。食べると食中毒を起こしてしまうので、避けるようにしてください。
見た目で判断できない場合、芽の周りは厚めに取り除くようにしましょう。皮が緑色になっている部分も同様です。
緑色になっていなくても、未熟なじゃがいもはソラニンやチャコニンの含有率が高いため、食中毒が起こりやすくなります。じゃがいもを家庭菜園などで育てると未熟なまま採取してしまう可能性が高いため、生食しないようにしましょう。
じゃがいも生のまとめ
じゃがいもは加熱調理する料理のほうが圧倒的に多いですが、生で食べることも可能です。生で食べるとシャキシャキとした食感になるので、茹でた場合とはまた違った味わいを楽しめます。また、生のほうがビタミンやミネラルが豊富なのも特徴です。
しかし、中には生食に向かないじゃがいもも存在します。例えば、新じゃがはデンプンが少なくて生食に向いていますが、日数が経過しているものは避けたほうが無難です。
じゃがいもを生で食べる時は、以下の4つのポイントに注意しましょう。
じゃがいもを食べすぎると、デンプンの過剰摂取によりお腹を下してしまう可能性があります。また、加熱調理する場合と同じく、芽や緑色の部分は取り除いて食べるようにしてください。
[文・構成/grape編集部]