すき焼き鍋の代用品5選! おいしく作るコツやレシピを紹介紹介
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「すき焼きをしたいけど鍋がない」「フライパンですき焼きは作れるのか」「鍋がなくてもおいしく食べられるか知りたい」と悩まれている人もいるのではないでしょうか。
すき焼き鍋は熱伝導率が高く、温度を一定に保つ効果があるので、肉が硬くなりません。さらに、野菜などの水分を効率よく蒸発させられるので、おいしいすき焼きが作れます。
しかし、もしすき焼き鍋がなくても、フライパンやホットプレートで代用できます。作り方さえしっかり理解しておけば、おいしいすき焼きを食べられるでしょう。
本記事では、すき焼き鍋の代用品について解説します。すき焼き鍋を買いに行かなくてもおいしく食べられる方法が分かりますので、ぜひ最後までお読みください。
すき焼き鍋の代用品5選
すき焼きは肉のおいしさが味わえる料理として、日本人だけでなく外国人からも高い評価を得ています。しかし、頻繁に食べるものではないため、専用の鍋を用意していない人も多いでしょう。
すき焼き鍋がない時は、自宅にある鍋で代用しましょう。代用品は主に5つあるので、それぞれの特徴を知ってすき焼き作りの参考にしてください。
フライパン
すき焼きは専用の鍋がなくても、フライパンで作れます。特に、底が浅くて広いタイプなら水分が蒸発して味が薄くなりにくいのでおすすめです。
フライパンなら、キッチンで作ってから食卓に移動する時も、軽くて簡単に持ち運びできます。取っ手が取れるタイプなら、食卓の邪魔にもなりません。また、フライパンは具材がくっつかず、サッと洗うだけで後片付けができます。
しかし熱伝導率が低く、素材を継ぎ足すと温度が下がりやすいのがデメリットです。肉に火を通すのに時間がかかり、結果的に硬くなってしまう可能性があります。
対策として、野菜などを下茹でしておくと、フライパンの温度が下がらず肉も硬くならないのでおすすめです。
スキレット
スキレットは、キャンプなどのアウトドアで使われる、厚みがある鋳鉄製のフライパンです。スキレットで代用すれば、鍋の温度を気にせずすき焼きを楽しめます。
厚みがあって保温効果が高く、温度が下がりにくいので、素材の水分を素早く蒸発させて味が薄くなるのを防げます。また、すき焼きが豪華に見えて、パーティーなどで盛り上がるのもメリットです。
ただし、温度を上げるまでに時間がかかります。また、重量があるため移動させるのが大変だと感じてしまうかもしれません。
手入れに関しては、しっかり水分を飛ばさないとさびてしまう可能性があります。さびるのを防ぐため、水に浸けたまま放ったらかしにしないようにしましょう。
ホットプレート
ホットプレートなら、多人数にも対応できます。底が広く素材の継ぎ足しが簡単にできるため、パーティーなどで活躍するでしょう。火を使わないので、小さな子供がいても火傷する心配が少ないのもメリットです。
ホットプレートは熱伝導率が高いので素材全体に火が通りやすく、水分の蒸発も早いため、味が薄くならずにおいしく仕上がります。
デメリットはお手入れが大変なことです。具体的な理由は、主に以下の4つです。
プレートが外れるタイプなら洗いやすく、お手入れが簡単なのでおすすめです。
土鍋
土鍋ですき焼きを作ると、遠赤外線の効果で素材にしっかり火が通り、おいしく仕上がります。これは、素材の分子を直接振動させて芯まで火を通すためです。
ただし、土鍋は底が深く水分が蒸発しにくい点に注意してください。空焚きすると割れてしまうため、肉を先に焼く関西風すき焼きには使えません。割り下を先に入れて煮込んでいく関東風すき焼きを作る際に使用しましょう。
また、底がこびり付きやすいので、あらかじめ油脂を馴染ませておく必要があります。
ホーロー鍋
ホーロー鍋は火が通りやすいため、肉が硬くならないのがメリットです。密閉性や熱伝導率が高く、熱を逃さないので、肉が硬くなる前に素早く調理できます。
煮込み料理などにも使いやすく、すき焼き以外でも使いやすいです。また、デザイン性の高い鍋が多いことから、置き場所にも困らないでしょう。
ただし、ホーロー鍋は高温でガラス質を焼き付けて作られているため、空焚きするとひび割れの原因になります。したがって、関東風すき焼きを作る際に使用しましょう。
すき焼き鍋の特徴
すき焼き鍋の特徴は、鍋底が平らで広くなっていることです。素材の水分を蒸発させやすく、味が薄くなりません。また、熱伝導率が高いため、肉が硬くなる前に素早く火を入れられます。
すき焼き鍋は鋼鉄製が主流ですが、ホーロー製・ステンレス製のものやテフロン加工されたものであれば、お手入れは簡単です。IHにも対応しており、ガスコンロで作ってからIHコンロに運ぶこともできます。
すき焼き鍋は人数によって使いやすい大きさがあり、目安は以下の通りです。
デザイン性の高い鍋があるとパーティーなどをする際は盛り上がるでしょう。ニトリや無印良品では、機能性が高くリーズナブルな価格のすき焼き鍋が販売されています。
鋼鉄製の鍋はお手入れが大変そうなイメージがありますが、そこまで手間はかかりません。具体的な方法は、以下の通りです。
洗剤を使うと油脂分がなくなり、焦げやすくなります。また、熱い状態で洗うとひび割れや火傷の原因になるので注意しましょう。
代用鍋で作るすき焼きレシピ
すき焼きは専用の鍋がなくてもおいしく作れるので、ほかの鍋を使ったレシピを紹介します。すき焼きの味を決める割り下の黄金比は、以下の通りです。
分量の増減があっても、比率を守れば同じ味になります。また、フライパンを使う時は材料を入れると温度が下がってしまうので、野菜などを下茹でしておきましょう。
材料(2人前)
割り下
手順
割り下は、みりん・酒を小鍋で煮切り、しょう油・砂糖を混ぜて作ります。砂糖をザラメに変えるととろみがでます。また、一般的な料理酒には塩が添加されているため、使う際は味を調整しましょう。
すき焼き鍋の代用になるおすすめの鍋5選
すき焼き鍋を買わない場合は、ほかの汎用性の高い鍋で代用するのがおすすめです。ここでは、機能やデザインにこだわったおすすめの鍋を紹介しますので、購入する際の参考にしてください。
ティファール
ティファールは世界で初めて、フライパンにフッ素加工を施しました。6層からなるチタンコーティングが施されているため衝撃に強く、高い熱伝導率により手軽においしいすき焼きができます。
ティファールですき焼きを作ると、素材に対して均一に火が通ります。温度が下がりにくいので、肉と一緒に野菜やしらたきなどを入れても硬くなりません。
また、取っ手が外れるので、熱々のすき焼きをテーブルに運んでも邪魔になりません。機能的でオシャレなフライパンだといえるでしょう。
ル・クルーゼ
ル・クルーゼのホーロー鍋は華やかなカラーリングが特徴で、長い歴史があります。すき焼きに使うなら、特に『ココット・ジャポネーズ』がおすすめです。
ココット・ジャポネーズは、別名『ココットスキヤキ』と呼ばれるほどすき焼きに適している鍋です。遠赤外線の効果があり、少量の水分で素材に味を染みこませられます。ドーム型のフタが素材を蒸気で包み込むため、甘くてジューシーなすき焼きになるでしょう。
ただし鍋底が焦げやすいため、はじめに割り下を入れて作る関東風すき焼きに適しています。肉を炒める際には、多めに油脂を入れましょう。
長谷園
長谷園は、伊賀焼の伝統と技術を使った土鍋を製造しています。看板商品の『かまどさん』は、多孔質(たこうしつ)の土を使用した、蓄熱性に優れた土鍋です。
肉厚で丸い形状が素材に熱をムラなく伝えるため、肉が硬くなりません。これは、土鍋が持つ遠赤外線効果によって素材の分子を直接振動させ、芯まで火を通すためです。灰汁もでにくく、すき焼き作りに適しています。
また、空焚きができるのもメリットです。通常の土鍋で肉を炒めると割れる原因になりますが、かまどさんなら関西風のすき焼きも楽しめるでしょう。
ストウブ
ストウブは、フランスの伝統的な製造技術で作られています。特に『スキヤキ&グリルパン』は底が深いので、すき焼きをしても割り下がこぼれる心配がありません。
グリルパンで肉をしっかり焼いてから煮込むことで、すき焼きに香ばしさがプラスされます。蓋をすれば素材の水分が循環するので、少ない割り下で調理することも可能です。
ただし、直接肉を焼くとひび割れる原因になってしまいます。肉などを炒める際は、付属のグリルパンを使用しましょう。
バーミキュラ
バーミキュラは、日本製の鋳物ホーロー鍋です。なかでも『オーブンポットラウンドSUKIYAKI』なら、無水調理で素材の旨味を引き出せます。
バーミキュラの鍋ですき焼きがおいしくなる理由は、無水調理です。鍋本体と蓋の隙間を0.01mmの精度にすることで素材の水分を逃さず、旨味を引き出しています。素材の旨味を活かすには、割り下を薄めにして味を見ながら徐々に足していきましょう。
ホーロー加工は世界的にも難しい技術です。バーミキュラでは、鍋を1つひとつロクロに乗せて職人が手作業で作っています。
代用鍋を使用する時の注意点
すき焼き鍋と代用品の大きな違いは、水分の蒸発しやすさです。鍋底が浅くて熱伝導率が高いすき焼き鍋に比べて、ほかの鍋は水分が溜まりやすいのがデメリットです。
すき焼きを専用の鍋以外でおいしく作るには、以下のポイントを意識しましょう。
ホットプレートは水分の蒸発が早くて焦げやすいため、肉を焼いてから割り下で煮る関西風すき焼きが適しています。作る際は、割り下を多めにしましょう。
また、フライパンで代用する時は空焚きに注意です。フッ素加工は260℃を超えると劣化してしまい、360℃以上になると有毒ガスが排出されます。
さらに、フッ素加工は急激な温度変化にも弱く、フライパンが熱い状態で水をかけるなどの行為は厳禁です。調理後は粗熱がとれるのを待ち、少量の食器用洗剤を使って素早く洗いましょう。
すき焼き鍋はフライパンや土鍋で代用可能!レシピを知って作ってみよう
すき焼き鍋なら肉に火が通りやすく、鍋底が広くなっているため、簡単においしいすき焼きを作れます。しかし、もしすき焼き鍋がなくてもフライパンや土鍋で代用できるので、わざわざ買いに行く必要はありません。
すき焼きを作るうえで重要なポイントは、熱伝導率と水分の蒸発です。この記事で紹介した5つの代用品を使い、おいしいすき焼きを作ってみてください。
[文・構成/grape編集部]