粉糖がない時の代用品7選 ちょっとした工夫で自作もバッチリ
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「粉糖は砂糖やグラニュー糖で代用できるかな」「自家製で粉糖は作れるの?」と悩む人は多いのではないでしょうか。
粉糖はお菓子の材料やデコレーションなどに使用されている砂糖で、粒が小さいのが特徴。粒の大きさから、ほかの砂糖で代用するのは難しいと考えている人もいるかもしれません。
実は、家にあるものに少し手を加えるだけで、粉糖を簡単に自作することができます。
本記事では粉糖の代用品や、代用品を限りなく粉糖に近付けるための作り方を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
粉糖や代用品の主な用途2選
粉糖は砂糖を砕いて粉状にしたもので、主にグラニュー糖を砕いたものが主流です。
お菓子作りでよく用いられるため、スーパーマーケット(以下、スーパー)の製菓材料コーナーで粉糖を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
市販の粉糖の場合、砂糖以外にコーンスターチが加えられているのが特徴です。粉糖は湿気を吸うと固まってしまうので、コーンスターチによってそれを防いでいます。
粉糖は、主に以下のような役割で用いられています。
性質や用途を知ることで、ほかの食材や調味料がなぜ粉糖の代用品になるかを把握できますので、ぜひお読みください。
生地の材料に使う
粉糖はクッキー、メレンゲ、パンなどの生地の材料として用いられます。
粉糖は粒が小さいため生地に混ざりやすく、ダマができにくいのがメリット。口当たりのいい食感に仕上がるでしょう。
メレンゲに粉糖を使うと食感がふわっとするので、マカロンを作る際にもおすすめ。生クリームに使用すると、口溶けのよい食感になります。
トッピングやデコレーションとして使う
粉糖は、ケーキやクッキーなどの仕上げにもよく使われます。茶こしや振るい器を使えば、ムラなくデコレーションすることが可能です。
デコレーションに使用する場合は、油脂でコーティングされたものを使用するのがポイント。一般的な粉糖は、時間の経過によって溶けてしまうためです。
また、粉糖はアイシングとしても使われています。アイシングは粉糖と卵白、水を混ぜて作ったペースト状のものです。
クッキーに文字や絵などを描いて装飾したり、ケーキをコーティングしたりする時に使えます。
お菓子にサラサラと振りかけておしゃれに仕上げられたり、クッキーをデコレーションすることができたりと、粉糖はお菓子作りに欠かせない存在といえるでしょう。
粉糖の代用品7選
粉糖は活用法が幅広く、お菓子作りをする人は頻繁に切れてしまうのではないでしょうか。そんな時は、以下の7つが粉糖に代用できます。
以下では、それぞれの代用方法や扱う際の注意点について紹介します。
グラニュー糖
グラニュー糖は粉糖の原料になっている砂糖です。生地とデコレーションのどちらに代用しても問題ありません。
生地の場合は、そのまま代用できます。粉糖よりも粒が大きいため、クッキー作りに使うとザクッとした食感になりやすいので気を付けてください。
デコレーションしたい場合は、すり鉢ですったり、ミキサーやミルサーを用いたりして、細かく粉砕してから用います。
粉砕したグラニュー糖はダマになりやすいため、コーンスターチを少量混ぜてデコレーションするとよいでしょう。スーパーの調味料コーナーに置いてあることが多く、入手しやすい代用品です。
上白糖
上白糖は砂糖に果糖やショ糖を混ぜたもので、グラニュー糖と成分が近いため、粉糖の代用に向いています。グラニュー糖と同様に、スーパーで販売されていることが多いでしょう。
クッキーやケーキの生地に代用できますが、グラニュー糖や粉糖を使う場合よりも焼き色が付きやすいので、色にこだわりがある人は注意が必要です。
なお、上白糖はグラニュー糖よりも湿気を吸いやすく、ダマになりやすいというデメリットもあります。
上白糖が持つ「グラニュー糖よりも奥行きのある甘さ」という特徴を生かして、お菓子作りをしてみてはいかがでしょうか。
きび糖
きび糖はサトウキビの糖液を煮詰めて作った砂糖で、主に生地の材料として代用できます。
ただし、粉糖を使うよりも見た目の仕上がりが変わりやすい点に要注意。きび糖は見た目が茶色く、焼き菓子やケーキにも色がついてしまいます。
きび糖はミネラルが豊富で、コクのある味わいになるのが特徴。オリジナリティのある味に仕上げたい時は、きび糖がおすすめです。
三温糖
煮物や照り焼きなどによく使用されている三温糖は、生地の材料としても代用できます。
三温糖は、グラニュー糖や上白糖を精製する際に残った糖液をカラメル化したものです。
茶褐色の見た目をしており、味にクセがあることから粉糖と若干異なる仕上がりになりますが、コクのある味わいになるのがメリットです。
ココナッツシュガー
ココナッツシュガーも代用品として使用できます。三温糖やきび糖のように、深い甘みが味わえるのが特徴です。
白砂糖よりも甘さが控えめで、さっぱりとした後味が物足りないと感じる人もいるかもしれません。
しかし、血糖値の上昇度を示すGI値がほかの砂糖と比べて低く、ヘルシーな点が魅力的です。
ミネラルやビタミン、食物繊維が含まれており栄養も豊富なため、健康志向な人にぴったりといえるでしょう。
粉ミルク
粉ミルクは牛乳からできており、糖分が少ないため、糖質を制限している人におすすめです。
コーンスターチと混ぜ合わせることで粉糖の代わりになるため、デコレーションや生地の材料として代用することもできます。
なお、ケーキやクッキーに振りかける時は要注意。粉ミルクは水分を吸収しやすいため、ケーキやクッキーが乾燥してしまう場合があります。
ココナッツシュガーと同様に甘さが控えめなので、好みに応じて加糖しましょう。アイシングやクリームであればデコレーションに使えるので、試してみてください。
ココアミックス
チョコレート系のお菓子に粉糖を使いたい場合は、ココアミックスで代用してもよいでしょう。代用する際は、レシピに記載されている粉糖の量と同じでOKです。
デコレーションとして使用する場合は、細かく砕いてから使います。チョコレートケーキやブラウニーなどに使用すると、より甘みが増すでしょう。
粉糖と比べて色や風味は大きく変わるものの、チョコレートとの相性が抜群なため、おいしく食べられるのが特徴です。
コーヒーシュガー
コーヒー専用に作られた砂糖であるコーヒーシュガーも、粉糖の代用品としておすすめです。
コーヒーシュガーは氷砂糖にカラメル溶液を加えて作られているため、甘さを加えつつ、コーヒーの香りやコクを強くできます。
カラメルの色が付いてしまいますが、色や味にこだわりがなければ、粉糖に代用しても問題ありません。グラニュー糖よりも少し粒が大きいため、粒を砕いてから使うとよいでしょう。
粉糖の代用品の作り方
粉糖の特徴といえば、さらさらとした感触でしょう。代用品を使って食感をふわっとさせたり、デコレーションやアイシングを施したりするには、どうすればよいのでしょうか。
グラニュー糖や上白糖などを使って自家製の粉糖を作る方法として、以下の2つがあります。
それぞれの使い方を詳しく解説しますので、粉糖を自作したいと考えている人は参考にしてみてください。
ミキサーやミルサーでの作り方
ミキサーや、乾燥した食品を砕くために使われるミルサーは自動で砂糖を細かくできるため、短時間で作れます。
【作り方】
砂糖は湿気に弱いため、器具をしっかりと乾燥させてから砕くのがポイントです。
できた粉糖は、放置すると固まってしまう可能性があるので、コーンスターチを全体量の5%ほど混ぜるようにしましょう。
すり鉢での作り方
砂糖をすり鉢に入れて、すりこぎですれば粉糖になります。すり鉢とすりこぎは100円ショップでも購入できるので、低コストで作れます。
すり鉢の場合、市販のものよりも粗くなりますが、ある程度は粒の細かい粉糖ができます。ただし、ミキサーと比べるとムラができやすいため、適度にふるいにかけて何度もすり直すことが大切です。
ミキサーやミルサーと同様、すり鉢とすりこぎはしっかりと乾燥させてから使いましょう。
粉糖を代用する際に気を付ける3つのポイント
粉糖を代用する場合は、以下の3点に気を付けましょう。
粉糖の代用品で調理をする際や、粉糖を作った後に失敗することがないよう、ぜひお読みください。
密閉できる容器で保存する
「久しぶりにお菓子作りをして、粉糖でデコレーションをしようとしたら固まっていた」という経験がある人もいるのではないでしょうか。
粉糖をさらさらの状態でいつでも使えるよう、密閉できる容器に保存しましょう。粉糖は湿気や熱に弱く、固まりやすいためです。
品質を維持するためには、密閉容器の中に入れるといいでしょう。外気に長時間さらされると、粉糖は固まってしまいます。
冷蔵庫も結露や湿気によって固まるリスクがあるので、できるだけ常温で保存しましょう。密閉容器の中に食品用乾燥剤を入れるのがおすすめです。
代用する際の計量に気を付ける
粉糖と代用品の砂糖では、大さじ1杯の重量が異なる場合があるので注意してください。
例えば、粉糖は大さじ1杯9gですが、グラニュー糖は12gです。レシピに『粉糖大さじ1杯』と書いてあるからといって同じ量のグラニュー糖を入れると、甘くなりすぎてしまう可能性があります。
大さじ1杯あたりの重さが代用品と異なる場合は、量を調整して使うようにしましょう。
できるだけ早めに使い切るようにする
粉糖は基本的に賞味期限はありませんが、できるだけ早めに使い切ることをおすすめします。コーンスターチが劣化したり、湿気で固まってしまうことがあるためです。
スーパーで売られている粉糖の中にも賞味期限が設定されているものがあります。賞味期限をすぎると品質が落ちてしまうので、できるだけ使い切るようにしましょう。
粉糖として代用できないもの2選
粉糖として代用できないものとして、以下の2つがあります。
粉糖と同じ白い粉ですが、性質が異なるので使わないようにしましょう。それぞれについて詳しく解説します。
小麦粉
小麦粉には薄力粉、中力粉、強力粉などの種類がありますが、どれも甘みがないので、生地の甘み付けには代用できません。
味は甘くありませんが、ケーキやクッキーの上にふるって見た目をデコレーションすることはできます。使用する際は、お菓子の味付けとのバランスを考慮しましょう。
片栗粉
小麦粉と同じように、片栗粉も粉糖に代用することはできないので注意が必要です。
見栄えをよくするための仕上げには使えますが、口溶けがよくないので、せっかく作ったケーキを台無しにしてしまう可能性もあります。
ただし、片栗粉をコーンスターチの代わりにして粉糖を作ることは可能です。グラニュー糖や粉ミルクで代用する際に試してみてください。
粉糖の代用品は砕いてから使おう
粉糖はデコレーションや生地の甘さの追加に使われています。
グラニュー糖や上白糖など家にあるようなもので代用できるので、ぜひ活用してみましょう。色を気にしない場合は、きび糖や三温糖などもおすすめです。
デコレーションで使う際は、ミキサーやミルサー、すり鉢などで砕いて使います。作った粉糖は密閉できる容器に入れ、さらさらな状態を保つことが大切です。
粉糖を代用して、おいしいお菓子やパンを作ってみましょう。
[文・構成/grape編集部]