捨てがちな大根の葉 農園に聞いた『おいしい食べ方』とは?
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- 取材協力
- あったか野菜農園
大根は日本人に古くから愛されてきた野菜です。江戸時代には、『江戸の三白』といって、米・豆腐とともによく食べられていました。
日本を代表する野菜の1つでもありますが、大根というと白い根のところばかりをイメージしませんか。しかし、大根の葉の部分も栄養価が高く、おいしいのです。
そこで、茨城県鉾田市にある『あったか野菜農園』に、大根の葉のおいしい食べ方について取材しました。
『あったか野菜農園』の四代目園主・藤井雅俊さん
大根の葉はおいしい!
『あったか野菜農園』によると、大根の葉にはこのような特徴があるそうです。
大根の葉は栄養価が高い部位ですが、アク、つまり、えぐみが強く、食べにくいというお話をよくうかがいます。大根のアクはシュウ酸という成分です。
新鮮なほど葉に細かいとげがあり、えぐみも強いのですが、事前にひと手間加えると食べやすくなります。
『あったか野菜農園』がおすすめするひと手間は、以下の通りです。
1.塩でゆでる:沸騰したお湯に塩を入れ、大根の葉をゆでます。ゆでたら最後に冷水にさらすとアク抜きができます。
1~2ℓくらいのお湯なら小さじ1杯くらいの塩で、5分ほどゆでるのが目安です。
2.塩漬けする:大根の葉を細かく刻み、保存袋に入れて塩でよく揉み込みます。
2~3時間漬け、余計な水分を絞ったら完了です。塩漬けはとげやえぐみも緩和され、筋っぽさも軽減されるので、食べやすくなります。
塩漬けの大根の葉は、それだけでご飯が進みそうですね!
※写真はイメージ
大根の葉のおいしい食べ方5選!
『あったか野菜農園』が普段から行っているという、5つの調理法についても聞いてみました。
1.大根の漬物
大根の漬物を作る際、葉を細かく刻んで一緒に漬けると、色どりも添えられておすすめです。
2.大根の葉のふりかけ
ごま油を敷いて、細かく切った大根の葉、ちくわを適量入れて炒めます。
好みの分量の醤油、砂糖を入れて味付けし、最後に白ゴマを入れます。ご飯にふりかけ状にかけて食べるとおいしいとのこと。
3.だし巻き卵に入れる
だし巻き卵の中に、細かく刻んだ大根の葉を入れて食べるのもおすすめです。
4.味噌汁
大根の葉を細かく刻み、ほかの野菜と一緒に味噌汁に入れて食べると葉も楽しめます。
5.大根の葉の中華スープ
必要な材料と作り方は以下の通りです。
【材料】
・大根の葉 大根1本ぶん
・ニンジン 5cm
・卵 1個
・水 700㎖
・鶏がらスープの素 小さじ2杯
・塩コショウ 少々
・片栗粉 大さじ1杯
・水(水溶き片栗粉用) 大さじ2杯
・ゴマ油 適量
【作り方】
1.大根の葉をよく洗い、食べやすい大きさに切る。ニンジンは千切りにする。
2.鍋に水を入れて火にかけ沸騰したら、鶏がらスープの素と『1』を入れて煮る。
3.塩コショウで味を整え、水溶き片栗粉を加える。
4.とろみがついたら溶いた卵を流し入れ、ゴマ油も入れてひと混ぜしたら完成。
大根の葉は栄養価も高いので、ぜひ捨てずに食べてください。
その際には、本記事で紹介した『あったか野菜農園』おすすめの食べ方を参考にしましょう。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]