自治体「見かけても絶対に触らないで」 よく見る花の危険に「危なかった」「実家の庭にあるわ…」
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その美しい姿と色合いで、見る人々の心を癒してくれる、花。
花瓶などに入れて室内に飾るだけでなく、街中では花壇や街路に、さまざまな草花が植えられていますよね。
美しさに心惹かれ、そっと手を伸ばしたり、顔を近付けたくなったりすることもあるでしょう。ですが、その植物には危険が潜んでいるかもしれません…。
街中でよく目にするキョウチクトウ(夾竹桃)に注意!
全国各地に生息する、キョウチクトウ(夾竹桃)という常緑樹木をご存知ですか。気温が上がってくる6~9月頃、ピンク色や白色、赤色などの美しい花を咲かせます。
栽培しやすく、排気ガスに強いこともあり、街路樹や庭園樹として日本でよく目にする中低木ですが、実はすべての部位に強い毒性を持っているのです。
キョウチクトウ
キョウチクトウには『オレアンドリン』という毒が含まれており、口に含むと吐き気やめまい、嘔吐、下痢といった症状に襲われます。最悪の場合、不整脈や心臓麻痺などで命を落とすこともあるのだとか。
公園でも目にするような、身近な植物であるにもかかわらず、キョウチクトウの特性はあまり知られていません。
花は長期間咲き続ける上に、いい香りを漂わせています。そのため、幼い子供やペットが口に含んでしまう可能性もあるでしょう。
また、すべての部位に毒性を持っているため、6~9月頃以外の花が咲いていない時期も注意が必要です。
キョウチクトウについて、各自治体はウェブサイトなどで「大変危険なので、見かけても触らないように注意してください」と呼びかけています。
キョウチクトウ科のニチニチソウにも注意
また、同じキョウチクトウ科である、一年生植物のニチニチソウ(日々草)も、毒性を持っていることで知られています。
小さくかわいらしい花を咲かせますが、すべての部位に毒性を含むのだとか。口に入れると、キョウチクトウと同様の症状に見舞われてしまうため、注意が必要です。
ニチニチソウ
キョウチクトウやその仲間は、誰もが公園などでよく目にしている植物。身近だからこそ、危険が潜んでいることに気付きづらいのかもしれません。
SNSでも、キョウチクトウの危険性は定期的に話題になるものの、まだ世間には広まっていないようです。
・これ、実家の庭にある…。危険とは聞いていたけれど、そこまでだったのか。
・花が美しいからこそ、気を付けたいよね。子供はすぐに触ったり、口に入れたりしちゃうし。
・この花、よく公園で見るよね。毒性があるとは知らなかった…。
なお、キョウチクトウの枝や生木、植えた周囲の土壌を燃やした煙にも毒性が残るため、各自治体は処分する時の適切な方法を定めています。
キョウチクトウに限らず、強い毒性を持っている植物は多数存在しています。正しい知識を持った上で共存し、その美しさに心癒されたいですね。
[文・構成/grape編集部]