マヨネーズ容器に革命が! 最後まで綺麗に使いきれる容器が実用化
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白菜の表面に黒い点々を見つけたら… 「そうだったのか!」「初めて知った」「白菜に黒い点々が…!」。そんな状態になっていれば、傷んでいるのか腐敗しているのか、食べてもいいのか…とさまざまな疑問が浮かびます。黒い点々の正体や、食べられるのかどうかなどについてご紹介します。
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残りがわずかになったマヨネーズの容器ってイライラしますよね。チューブを巻いてみたり、端からせっせと押し出してみたり…そんな苦労が、将来的にはなくなるかもしれません! とっても気持ち良い発明、容器の特殊コーティング技術が実用化されました。
マサチューセッツ工科大(MIT)が2012年に開発した「LiquiGlide」。容器の表面を液体のような皮膜で覆って、内容物を弾いて滑らせる非毒性のコーティング技術です。内容物を滑らせる速度を制御することができるので、マヨネーズやケチャップのような粘性の低い液体も、接着剤のような粘性の高い液体も、つるんと弾くことができます。
出典:LiquiGlide Inc.
出典:LiquiGlide Inc.
年100万トンの調味料の節約、炭酸飲料の炭酸も抜けにくい
発明者によると、調味料は最大15%が残ったまま捨てられるので、この技術が実用化されることで年間100万トンの調味料が節約できるとのこと。また、容器に安全キャップが必要なくなるので、年間5万トンのプラスチックを削減できるそうです。
出典:LiquiGlide Inc.
さらに、炭酸飲料用のボトルの内側をコーティングして滑らかにすることによって、気泡の発生を抑えて炭酸が抜けにくくなる効果もあるとのことです。
マヨネーズや歯磨き粉だけでなく、石油貯蔵タンクへの応用も!
「LiquiGlide」を開発したMITの院生は2012年に起業。技術改良や特許の取得などを進めて、2015年3月には接着剤を取り扱う会社との独占契約にこぎつけました。他にもマヨネーズブランドや歯磨き粉会社と契約するかとの噂が。
また、石油貯蔵タンクやパイプラインなどの産業プラントへの応用も。原油を流れやすくするだけでなく、清掃に使う化学物質の削減や清掃時間の短縮が期待されます。右側の「LiquiGlide」コーティングしたシートが、滑らかに原油が流れているのが分かります。
出典:LiquiGlide Inc.
順風満帆な滑り出しを見せている技術ですが、日本の商品に採用されるのはまだ先のことになるかもしれません。暮らしのストレス解消と資源の節約に繋がる新しい技術、普及が待ち遠しいですね。