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そのまま食べるのはもちろん、スープに入れたり、炒め物に使ったりと、さまざまな料理に使用できる『ソーセージ』。弁当のおかずとしても大人気です。
そんなソーセージですが、「ウィンナーと何が違うのか」をちゃんと説明できる人は、そう多くはありません。
ウィンナーとソーセージの違いは何?
まず、ソーセージとはどういった定義の食べ物なのでしょうか。
ソーセージとは
豚や鳥、牛などをひき肉にし、調味料や香辛料、でん粉、小麦粉などの結着材料をねり合せ、ケーシングと呼ばれる腸やコラーゲンで作られたフィルムに充填し、加熱したもの。
ひき肉以外にも肝臓、心臓、腎臓や脂肪層といった臓器類、耳、皮、舌などの過食部分も混ぜられている。
ケーシングには、豚や羊、牛などの腸や胃や食道といった天然物以外に、コラーゲンやセルローズで作られたフィルムなどが使われます。
そういったケーシングに、ひき肉と調味料などをねり合せたものを詰め込み、加熱したものがソーセージと呼ばれるのです。
それではウィンナーは、どういったものを指すのでしょうか。消費者庁の『ソーセージ品質表示基準』によると…。
ウィンナーとは
「ケーシングに羊腸を使用し、製品の太さが20mm未満のもの」を『ウィンナーソーセージ』と呼ぶ。
ソーセージの具材を羊の腸に詰めて、20mm未満の太さのものが『ウィンナーソーセージ』と呼ばれているとのこと。
ウィンナーとソーセージは別物ということではなく、ソーセージの種類の中に『ウィンナーソーセージ』が含まれているのです。
スーパーマーケットなどでよく目にする市販品を例に挙げると『シャウエッセン(日本ハム)』『アルトバイエルン(伊藤ハム)』『燻製屋(丸大食品)』『香薫(プリマハム)』は、ウィンナーソーセージに分類されます。
ほかにも、使われている『腸』や『製品の太さの違い』などで、ソーセージはいくつもの種類に分けられます。
代表的なソーセージには、どのようなものがあるのかを見ていきましょう!
ウィンナーソーセージ以外のソーセージの種類いろいろ
ウィンナーソーセージの定義は先ほど説明したとおりですが、ほかにも次のような決まりでソーセージの種類が分けられています。
フランクフルトソーセージ
露店などで、串に刺されて売られているのをよく見かける『フランクフルトソーセージ』。
豚の腸を使用し、製品の太さが20mm以上、36mm以下と決められています。
ウィンナーソーセージと太さを比べると、違いがよく分かります。
左・フランクフルトソーセージ、右・ウィンナーソーセージ
ボロニアソーセージ
牛の腸を使用し、製品の太さが36mm以上という定義がある『ボロニアソーセージ』。
こちらは36mm以上と上限がないためか、かなり太く、スライスされているものが多いようです。
一見、ソーセージというよりもハムのような見た目をしています。
ハムだと思っていた製品も、パッケージ裏の名称欄を見たら『ボロニアソーセージ』と書かれているかもしれません。
リオナソーセージ
ソーセージに野菜やチーズなどの具を加えたものは、『リオナソーセージ』と呼ばれています。
牛タンの加工品が入っているなど、バリエーションも豊富なようです。
しかし、通常のソーセージとは違い、豚脂肪以外の臓器類、過食部分は使うことができません。また、腸の種類や太さに決まりはありません。
ドライソーセージ
ソーセージに使用するひき肉は「塩漬けしてもしなくても、どちらでもよい」とされています。
しかし、『ドライソーセージ』に関しては、「塩漬けした肉を使用しなければならない」という定義があります。
さらに豚脂肪以外の臓器類や魚肉類の使用は認められておらず、加熱せずに乾燥させたものでなければいけません。
水分が35%以下のものという決まりもあります。
セミドライソーセージ
『セミドライソーセージ』は、ドライソーセージとほぼ同じ決まりです。
違いとしては、ドライソーセージを抜いた、水分が55%以下のものをいいます。
レバーソーセージ
牛や豚の脂肪層以外で使用できる肉は肝臓のみ。
原材料に占めるレバーの重量の割合が、50%未満のソーセージを『レバーソーセージ』と呼びます。
肝臓の量が50%を超えるとレバーペーストに分類されてしまいます。
※写真はイメージ
ひと口にソーセージといっても、細かな基準が設けられ、さまざまな種類に分類されているようです。
ただし、こうしたソーセージの分類は、日本国内だけの基準。
海外では、その国ごとの分類方法があるので、輸入されているソーセージによっては、日本の基準に合わないものもあります。