「冷蔵庫がパンパン…」まとめ買いした肉や野菜を長持ちさせる『保存テク』
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買い物の回数を制限していると、どうしても冷蔵庫はまとめ買いした食材でいっぱいになりがちです。特に料理を始めたばかりの人は「あっという間に野菜や肉をダメにしてしまった…」ということも。
そんな時に便利なのが、常備食材166種類の食材保存方法をまとめた本『食品保存大全』(主婦の友社)。
管理栄養士の沼津りえさんが、一つひとつの食材を冷蔵・冷凍・常温など、さまざまな保存方法で試した結果、もっともおいしく味わえる保存方法を紹介しています。
せっかく買いおきした食材は、できるだけ長持ちさせて、最後までおいしくムダなく食べきりたいもの。本でおすすめされている、食品保存テクニックをいくつかご紹介します!
自炊を始めたばかりの人はもちろん、料理好きな人も、自分のやり方と照らし合わせながらチェックしてみてくださいね。
肉・魚をおいしく保存するには?
肉や魚を解凍すると、うまみや栄養分が含まれた『ドリップ』といわれる水分が出ます。水分を失った食材はやわらかくなりすぎたり、食感も変わったりするだけではなく、残った水分が菌の繁殖をうながすことも。
買ってきた肉類を冷蔵庫で保存するなら、できるだけ早くチルド室やパーシャル室など、『低温度室』に入れるのがおすすめです。その時、肉から出たドリップをとり除いて、ラップなどでぴっちりと包んでから保存すると、より雑菌が繁殖しにくくなりますよ。
肉類を冷凍庫で保存する場合、トレーのまま冷凍してしまうと凍るのに時間がかかるうえに、解凍時にドリップが出やすくなります。
必ずトレーから出し、ラップで包んでファスナー付き保存袋に入れて冷凍しましょう。また、アルミトレーの上などに置いてから冷凍すると、急速に冷凍できるとか。
また、解凍する際は、低温でゆっくりと自然解凍するのがおすすめです。急速に解凍すると、ドリップとともにうまみが流れ出てしまうことがあります。
野菜をおいしく保存するには?
冷蔵に適した野菜の場合、基本的にはすべて野菜室で保存するのがベストですが、野菜の種類に合わせたひと工夫をすると、鮮度が落ちにくくなります。
ブロッコリーは、ポリ袋に入れて保存すると水分の蒸発が防げます。アスパラガスは、ドアポケットなどに立てて保存するとより長持ちしますよ。
すぐに食べない野菜は、冷凍保存するのがおすすめです。冷凍や解凍ムラを防いでおいしく食べるためにもポイントが。
洗ったり、ゆでたりしてから冷凍する場合は、できるだけ水分をとり除いておくのが鉄則です。また、酸化や霜を防ぐために、空気はできる限り抜いてから冷凍をしましょう。
さらに、あらかじめ食べやすい大きさに切っておけば、料理に使う時に楽なだけではなく、冷凍・解凍の際も温度ムラがなくスムースです。
本の中では、ご紹介した情報以外にも166種類の身近な食材に合った保存方法を細かく説明しています。気温が上がるこれからの季節、食材をムダにしないよう参考にしてみてはいかがでしょうか。
『食品保存大全』(主婦の友社)
[文・構成/grape編集部]