唐揚げと竜田揚げが似すぎている問題 レシピで違いってあるの? By - grape編集部 公開:2020-09-17 更新:2020-09-17 肉 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 形が似ているけど、まったくの別物…世の中にはそういったものがいくつも存在します。 代表的なものの1つを挙げると、から揚げと竜田揚げ。見た目ではその違いがよく分かりませんよね。 から揚げと竜田揚げのレシピは違うのかや、2つと似たザンギの定義などをご紹介します。 目次 1. 唐揚げと竜田揚げの見分け方 レシピの違いやザンギの特徴も1.1. 唐揚げと竜田揚げの違い①:レシピに違いが1.2. 唐揚げと竜田揚げの違い②:名前が違う理由1.3. 唐揚げと竜田揚げの違い③:北海道のザンギとの違い 唐揚げと竜田揚げの見分け方 レシピの違いやザンギの特徴も から揚げや竜田揚げと聞くと、多くの人が思い浮かべるのは鶏肉を使った揚げ物。 ※写真はイメージ 見た目が似ているため、「名前が違うだけなのでは?」と思っている人もいるかもしれません。 しかし、あるものに違いがあったのです。 唐揚げと竜田揚げの違い①:レシピに違いが 両方とも油を使って揚げるというところは一緒なのですが、実はレシピに違いがあります。 『日本唐揚協会』では、から揚げの定義をこのように解説していました。 唐揚げ(から揚げ、空揚げ)とは、揚げ油を使用した調理方法、またその調理された料理を指す。 食材に小麦粉や片栗粉などを薄くまぶして油で揚げたものです。 日本唐揚協会 ーより引用 揚げ油を使用して、小麦粉や片栗粉をまぶして揚げたものなら、から揚げと呼んでいいようです。また、材料は肉に限らず、野菜や魚などなんでもよいとのこと。 一方、奈良県斑鳩町(いかるがちょう)のウェブページでは、竜田揚げの定義をこのように説明しています。 魚や肉を醤油、みりん、生姜などにつけ込み臭味を取り、片栗粉をまぶして揚げた唐揚げを「竜田揚げ」を呼びます。 斑鳩町 ウェブページ ーより引用 肉などに醤油やみりんなどで下味をつけるというところが、から揚げとの違い。みりんを使っている分、甘みを感じるかもしれません。 どちらかというと、から揚げのほうがレシピの自由度が高いようです。 から揚げと竜田揚げを見た目で見分けようとするのは、かなり難しいかもしれません。 ※写真はイメージ ただ、その名前の違いに見分けるヒントはありそうです。 唐揚げと竜田揚げの違い②:名前が違う理由 断定はできないようですが、『日本唐揚協会』では、から揚げの名前の由来を推察しています。 なんでもそうですが、日本の食べ物でトウとかカラと付いたものは、原産がどうあれ、ワリと海外から入ってきた文化はなんでも頭に「トウ」とか「カラ」をつけるようです。 トウモロコシなんかも原産は南米と言われて、ポルトガルとの交易から入ってきたと言われていますが、付いた名前は頭に「トウ」の「モロコシ」。 断定はできませんが、中国の唐の時代のイメージが当時の日本人に残っており、舶来物=唐というイメージが根付いていたのかもしれません。 日本唐揚協会 ーより引用 海外から入ってきた食べ物というだけで、から揚げを見た目的に判断する材料はなさそうです。 しかし、竜田揚げはその見た目が名前の由来になっています。 「ちはやふる」の上の句で始まる百人一首の歌にも詠まれ、紅葉の名所としても有名な『竜田川』。この竜田川のある斑鳩町のウェブページでは、名前の由来をこのように解説していました。 揚げた時に醤油の色が赤くなり、ところどころに片栗粉が白く浮かぶようすが、紅葉が流れる竜田川に見立てられたことから、その名がついたと言われます。 斑鳩町 ウェブページ ーより引用 竜田揚げの名前の由来は、紅葉が流れる竜田川にあったようです。 衣の中にうっすらと赤い色が見えたら、竜田揚げと考えてもよいのかもしれません。 唐揚げと竜田揚げの違い③:北海道のザンギとの違い から揚げと竜田揚げの2つに似ている食べ物が、北海道にはあります。 それはザンギと呼ばれる北海道名物。 北海道の人にとってはポピュラーな食べ物のようですが、こちらも見た目がから揚げや竜田揚げとそっくりです。 から揚げや竜田揚げとは、どのような違いがあるのでしょうか。『釧路・阿寒湖観光公式サイト』では、「地方によって定義が異なる」と断りを入れつつも、このように説明しています。 道内で流通しているザンギのほとんどは骨なしの鶏肉を使用していますが、元祖ザンギはブツ切りの骨付き鶏肉でした。 釧路・阿寒湖観光公式サイト ーより引用 どうやらザンギは、骨付きの鶏肉を使ったから揚げといえそうです。 ※写真はイメージ ただ、地方によっては骨なしの鶏肉を使っているところもあるようなので、違いを見分けるのは、なかなか難しいかもしれません。 ちなみに、ザンギの名前の由来は中国語なのだそうです。 料理の名前とは思えない「ザンギ」ですが、名前の由来は中国語の炸鶏(ザーギー)に幸運の運(ン)を入れたもの。 釧路・阿寒湖観光公式サイト ーより引用 から揚げ、竜田揚げ、ザンギと3つを正確に見分けるのは、かなり難儀。 違いにこだわらず、おいしく食べるのが一番よさそうですね! [文・構成/grape編集部] 出典 釧路・阿寒湖観光公式サイト/斑鳩町 ウェブページ/日本唐揚協会 Share Post LINE はてな コメント
形が似ているけど、まったくの別物…世の中にはそういったものがいくつも存在します。
代表的なものの1つを挙げると、から揚げと竜田揚げ。見た目ではその違いがよく分かりませんよね。
から揚げと竜田揚げのレシピは違うのかや、2つと似たザンギの定義などをご紹介します。
唐揚げと竜田揚げの見分け方 レシピの違いやザンギの特徴も
から揚げや竜田揚げと聞くと、多くの人が思い浮かべるのは鶏肉を使った揚げ物。
※写真はイメージ
見た目が似ているため、「名前が違うだけなのでは?」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、あるものに違いがあったのです。
唐揚げと竜田揚げの違い①:レシピに違いが
両方とも油を使って揚げるというところは一緒なのですが、実はレシピに違いがあります。
『日本唐揚協会』では、から揚げの定義をこのように解説していました。
揚げ油を使用して、小麦粉や片栗粉をまぶして揚げたものなら、から揚げと呼んでいいようです。また、材料は肉に限らず、野菜や魚などなんでもよいとのこと。
一方、奈良県斑鳩町(いかるがちょう)のウェブページでは、竜田揚げの定義をこのように説明しています。
肉などに醤油やみりんなどで下味をつけるというところが、から揚げとの違い。みりんを使っている分、甘みを感じるかもしれません。
どちらかというと、から揚げのほうがレシピの自由度が高いようです。
から揚げと竜田揚げを見た目で見分けようとするのは、かなり難しいかもしれません。
※写真はイメージ
ただ、その名前の違いに見分けるヒントはありそうです。
唐揚げと竜田揚げの違い②:名前が違う理由
断定はできないようですが、『日本唐揚協会』では、から揚げの名前の由来を推察しています。
海外から入ってきた食べ物というだけで、から揚げを見た目的に判断する材料はなさそうです。
しかし、竜田揚げはその見た目が名前の由来になっています。
「ちはやふる」の上の句で始まる百人一首の歌にも詠まれ、紅葉の名所としても有名な『竜田川』。この竜田川のある斑鳩町のウェブページでは、名前の由来をこのように解説していました。
竜田揚げの名前の由来は、紅葉が流れる竜田川にあったようです。
衣の中にうっすらと赤い色が見えたら、竜田揚げと考えてもよいのかもしれません。
唐揚げと竜田揚げの違い③:北海道のザンギとの違い
から揚げと竜田揚げの2つに似ている食べ物が、北海道にはあります。
それはザンギと呼ばれる北海道名物。
北海道の人にとってはポピュラーな食べ物のようですが、こちらも見た目がから揚げや竜田揚げとそっくりです。
から揚げや竜田揚げとは、どのような違いがあるのでしょうか。『釧路・阿寒湖観光公式サイト』では、「地方によって定義が異なる」と断りを入れつつも、このように説明しています。
どうやらザンギは、骨付きの鶏肉を使ったから揚げといえそうです。
※写真はイメージ
ただ、地方によっては骨なしの鶏肉を使っているところもあるようなので、違いを見分けるのは、なかなか難しいかもしれません。
ちなみに、ザンギの名前の由来は中国語なのだそうです。
から揚げ、竜田揚げ、ザンギと3つを正確に見分けるのは、かなり難儀。
違いにこだわらず、おいしく食べるのが一番よさそうですね!
[文・構成/grape編集部]