「もったいない」から生まれた商品 廃棄野菜を使ったカレーペーストが美味しそう!
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2004年、アフリカ人女性としては初となるノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさん。
翌2005年に来日したワンガリ・マータイさんは、日本語の『もったいない』の意味に感銘を受け、後に『MOTTAINAIキャンペーン』を提唱しました。
しかし、現在も至るところで『もったいない』と感じる光景を目にします。
その中の1つが、食品ロス。例えば、店頭に並ぶまでに「形が悪い」というだけで、鮮度や味、品質的にはまったく問題のない野菜や果物が、大量に廃棄されています。
日本が抱える食品ロスの問題は深刻で、農林水産省の発表によると、2017年の食品ロス量は、日本人の1⼈当たり1年で約48kg。
これは、日本人1人当たりが毎日お茶碗1杯分のご飯を捨てているのと同じ量になると推計を発表しています。
こうした食品ロスの問題を解決すべく、神奈川県鎌倉市から新たな取り組みを始めた企業がありました。
もったいない野菜から作るカレーペースト
神奈川県鎌倉市に本社をおく、ドッピオ合同会社は、食品ロス・フードロス削減への貢献を目的に、2020年秋から廃棄される予定だった季節の野菜で作る『はたけのカレーペースト』の販売を開始しました。
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響により、野菜に限らず多くの食材が使われることなく廃棄された2020年。
2021年も、コロナウイルスの感染拡大のペースは落ちず、食品ロス量は増加の一途をたどると見られています。
『はたけのカレーペースト』は、そうした現状を食い止める一手になると期待されており、2021年2月には第三段となる商品の発売が決定。
黒田五寸人参、金時人参、長ネギなどさまざまな野菜から作られる、風味豊かな味わいが特徴です。
作り方は、『はたけのカレーペースト』を鍋で熱し、そこに好みの具材を投入。その後、適量の水・ヨーグルト・ココナッツミルクで伸ばし、具材に火が通れば完成です。
もちろん『はたけのカレーペースト』のみで日本が抱える食品ロス問題のすべてが解決できるわけではないでしょう。
しかし大切なのは、こうした商品を通して日本が置かれている現状に目を向けること。身近なところから改善していけば、いつかは大きな問題の解決につながるはずです。
はたけのカレーペースト
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[文・構成/grape編集部]