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アイロンの温度設定の使い分け! 素材別の設定温度は?

By - grape編集部  公開:  更新:

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アイロンがけをする男性の写真

※写真はイメージ

「アイロンの温度設定を間違えて、服が傷んだらどうしよう」「アイロンの温度を適切に設定する方法が知りたい」「お気に入りの服をきれいな状態で着用し続けたい」という人は多いのではないでしょうか。

衣服などに使われている素材によって、アイロンの適正温度が異なります。アイロンの温度設定を誤ると、生地が傷んだりシワが伸びるまで時間がかかったりするので注意が必要です。

そこで本記事では、アイロンの温度について解説します。適正な温度の確認方法やアイロンがけで失敗しないためのコツも分かる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。

アイロンの設定温度とは

アイロンの温度は、以下の3段階に分かれています。生地の素材によって適している温度が異なるため、調整できるようになっています。

  • 高温:180〜210℃
  • 中温:140〜160℃
  • 低温:80〜120℃

温度の設定は、アイロンに付いているダイヤルあるいはボタンで変更可能です。洋服の素材に応じて適切な温度に設定し、生地の傷みを抑えつつ、しっかりシワを伸ばしましょう。

素材別の適切なアイロンの設定温度

アイロンの写真

※写真はイメージ

アイロンの適正温度は、生地の素材によって異なります。

温度が低いとシワがなかなか伸びなかったり、反対に温度が高いと生地を傷めたりします。また、素材によっては中温が好ましいこともあるでしょう。

そのため、素材に応じて適正温度を把握しておくことが重要です。以下では、温度別に適している素材を詳しく解説します。

高温『綿』『麻』

綿や麻は、180〜210℃程度の高温に耐えられる素材です。特に、麻を使った生地はシワになりやすいので、高温でアイロンがけをしましょう。

ただし、綿や麻にほかの素材が混紡されている場合は、中温や、混ざっている素材に合った温度に設定するのがおすすめ。高すぎる温度でアイロンがけをすると、生地が傷んでしまう可能性があります。

綿、麻を含む混紡素材はシワ取りに時間がかかるので、時間に余裕がある時にアイロンがけをするとよさそうです。

中温『ポリエステル』『ナイロン』

ポリエステルやナイロンでできている生地は、140〜160℃ほどの中温が適正温度です。

前述の通り、高温でも耐えられる綿や麻などにほかの素材が混ざっている場合は、中温が適している可能性もあります。

例えば、綿にポリエステルが混紡されている生地は、適正温度が中温になっている場合が多いです。

生地の素材は目視で判断できないこともあるので、アイロンをかける前に洗濯表示を見て、適正温度を把握することが重要。

適正温度でアイロンがけをすれば、衣服をキレイな状態で長く着続けられたり、アイロンがけの時間を短くしたりできますよ。

低温『アクリル』『ポリウレタン』

アクリルやポリウレタンでできている生地の場合、アイロンの温度は80〜120℃ほどの低温がおすすめです。

低温が適している生地は、スチームをかけないほうがよかったり、スチームなしでも問題なくシワを伸ばせたりします。生地によっては、アイロンが高温だと溶けてしまうものもあるため、注意が必要です。

アイロンを低温に設定したら、基本的にスチーム機能を利用しないようにしましょう。

アイロンの設定温度が分かれている理由

アイロンがけをする女性の写真

※写真はイメージ

アイロンの温度を細かく設定できる理由は、生地の素材によって適正温度が異なるためです。

温度が適正でないと、生地を傷めてしまったり、シワがなかなか伸びなかったりして、衣服などの見栄えが悪くなってしまいます。

アイロンの適正温度が分かれている理由を知れば、トラブルを防げるでしょう。

以下では、アイロンの温度について詳しく解説します。アイロンがけをする際の参考にしてみてくださいね。

温度が高すぎると生地が傷む

ポリウレタンやレーヨンのように、生地に熱に弱い素材に高温のアイロンをかけると、生地が傷んだり、溶けたりするおそれがあります。

また、高温のアイロンで生地に圧力をかけると、繊維がつぶれてテカリが発生することもあるのだとか。

熱に弱い生地にアイロンがけをする際は、設定温度は80〜120℃ほどの低温がおすすめです。

熱に対してデリケートな生地は、低温に設定してアイロンがけをするとよいでしょう。

温度が低すぎるとシワが伸びない

綿や麻のように、アイロンが低温だとなかなかシワが伸びない素材があります。シワが伸びないと、アイロンがけに時間がかかってしまいます。

高温でも耐えられる生地なら問題ありませんが、アイロンの底が180〜210℃になるので、手や肌で触れないでください。温度が高いほど、短時間の接触でやけどをしてしまうので、高温に設定したアイロンを利用する際は特に注意しましょう。

アイロンを高温に設定しておけば、短い時間でシワが伸ばせるので便利です。うまく使いこなしましょう。

アイロンの温度設定で失敗しないためのコツ5選

アイロンがけをする女性の写真

※写真はイメージ

アイロンの温度設定を誤り、なかなかシワが伸びずに時間がかかったり、生地を傷めてしまったりした経験はありませんか。

アイロンの温度による失敗を未然に防ぎたい人は、ちょっとした工夫が有効。アイロンがけを始める前に準備をしたり、アイロンの機能を活用したり、さまざまな方法があります。

アイロンの設定で失敗しないための5つのポイントを紹介しているので、試してみてくださいね。

事前にシワを伸ばしておく

洗濯をした衣服などを干す時にシワを伸ばしておくと、アイロンをかける手間を軽減できます。

生地は、濡れた状態から乾くまでの間で生地にシワが生じるので、洗濯を干す際のひと手間が重要。事前にシワを伸ばしておくことで、アイロンをかける時間を短縮できます。

洗濯物を干す時に生地を手で叩いて平にしておけば、シワが伸びた状態で乾燥するでしょう。夏場などは脱水せずに干し、洗濯物がしっかりと濡れている状態でシワを伸ばすのもおすすめです。

洗濯物を干す時にひと手間加えるだけで時間に余裕が生まれるので、朝や出かける前などにアイロンを利用する人は実践してみてくださいね。

低温から順番にかける

アイロンをかける際は低温から始め、中温、高温と段階的に上げ、それぞれの温度に適した素材の衣服にアイロンがけをするといいでしょう。

アイロンを低温から順番に温度を上げると、高温になるまでの待ち時間を短縮できたり、生地へのダメージを軽減できたりします。

また、アイロンをかける衣服などをあらかじめ適正温度別に分類しておけば、適正温度を間違えてしまう可能性も低くなるでしょう。

アイロンがけの時間をできる限り短縮すれば、あまった時間を有効活用できますね。

あて布を入れる

衣服などの生地を守りながら、しっかりとシワを伸ばすために、あて布を利用してみてはいかがでしょうか。

アイロンをかける際にあて布を利用すると、生地の伸びや傷みなどのリスクが軽減され、熱に弱い素材がテカってしまうなどのトラブルを防ぐことができます。

あて布は、薄手の白いハンカチや手ぬぐいでも代用できます。白いハンカチや手ぬぐいであれば色移りの心配もいりません。

アップリケをつける時など、生地の一部にアイロンを押し当てる場合もあて布を使うのがおすすめです。アイロンがけ専用のあて布も販売されているので、1枚もっておくと便利でしょう。

スチームを活用する

衣服などの生地は、湿らせるとシワが伸びやすくなるという性質があります。

アイロンのスチーム機能を活用すれば、蒸気によってシワが伸びやすくなるだけでなく、生地が必要以上に平たくなるのを防げます。

生地から少し離した状態でスチームをかけた後に、アイロンを直接当ててシワを伸ばしましょう。

アイロンにスチーム機能がない場合は、霧吹きでも代用可能です。シワを伸ばしたい部分に吹きかけた後に、アイロンをかければOKです。

注意点として、生地に水をかけても問題ないか、事前に確認しておきましょう。シルクなど水気に弱い素材もあるので、そういったものにはスチームをかけないようにするのが大切です。

表面に凹凸がある箇所は裏からかける

衣服にファスナーやボタンなどが付いていて、生地が凹凸していると、アイロンがけに手間取ってしまいますよね。

そんな時は、生地の裏側からかけるのがおすすめ。表側よりも生地の裏側のほうが平坦なので、アイロンをかけやすいですよ。

ボタンがアイロンに当たると、変色したり溶けたりしてしまう場合があります。また、熱を与える時間が長いほど生地が傷んでしまうので、注意しましょう。

小さな工夫ですが、生地へのダメージを減らせたり、アイロンがけの時間を短縮できたりするので、ぜひ試してみてください。

アイロンの適正温度は洗濯表示で確認できる

洗濯表示の写真

※写真はイメージ

アイロンの適正温度や底面温度の上限を調べる際は、洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示は、衣服の裏側などの目立たない部分に縫い付けられている場合が多いです。

洗濯表示のうち、アイロンマーク内に表示されているドットの数が多いほど、高い温度が適正になっています。

アイロンマーク内のドット数に対する、アイロンの適正温度と底面温度の上限は以下の通りです。

ドット数 アイロンの適正温度 底面温度の上限
高温 200℃
中温 150℃
低温 110℃

洗濯表示は、2016年12月1日に記載方法が変更されました。そのため、衣服によってはアイロンマーク内に温度を表す漢字が記載されている場合もあります。

また、底面温度の限度が異なるだけでなく、好ましい温度帯も指定されています。2016年11月30日まで適用されていた洗濯表示に対応するアイロンの適正温度は、以下の表の通りです。

  表示されている漢字 底面温度の上限 好ましい温度帯
高温 210℃ 180〜210℃
中温 160℃ 140〜160℃
低温 120℃ 80〜120℃

アイロンにバツマークがついている場合は、アイロンをかけないようにしましょう。アイロンがけをする前は、洗濯表示をチェックしてみてくださいね。

素材に合わせてアイロンの温度を変更しよう

アイロンがけをする女性の写真

※写真はイメージ

適正温度は、アイロンの設定温度は、以下の3段階に分かれています。

  • 高温
  • 中温
  • 低温

なぜなら、生地の素材によって適正温度が異なるためです。アイロンの温度が高すぎると生地が傷み、低すぎるとなかなかシワがなかなか伸びません

適正温度は、洗濯表示に記載されています。アイロンをかける際は洗濯表示を確認し、適正温度に設定しましょう。


[文・構成/grape編集部]

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