ナンプラーの代用方法13選! おすすめレシピも紹介 By - grape編集部 公開:2024-01-04 更新:2025-03-04 料理食品 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 「タイ料理を作りたいけれど、ナンプラーがない」 「ナンプラーの代わりになる調味料はないかな」 「気付いたら、ナンプラーの賞味期限が切れていた…」 エスニック料理のレシピによく登場する調味料の1つ、ナンプラー。 普段の料理ではあまり馴染みがないため、自宅に常備していない人は多いでしょう。 そんなナンプラーは、魚醤(ぎょしょう)という調味料を使ったり、そのほか一般的な調味料を組み合わせたりすることで代用可能です。 本記事では、ナンプラーの代用品について解説します。ナンプラーやその代用品を使ったレシピも紹介するので、ぜひ最後までお読みください。 目次 1. ナンプラーとはタイの魚醤2. ナンプラーの代用になる魚醤4選2.1. しょっつる2.2. いしる2.3. いしり2.4. ニョクマム3. 調味料を組み合わせてナンプラーを代用する方法9選3.1. アンチョビ+薄口醤油+レモン3.2. イカの塩辛+薄口醤油+レモン3.3. アンチョビ+イカの塩辛+酢+薄口醤油3.4. シラス干し+塩麹+薄口醤油3.5. オイスターソース+薄口醤油3.6. 鶏ガラスープの素+薄口醤油+レモン汁3.7. 鶏ガラスープの素+オイスターソース+薄口醤油3.8. レモン汁+薄口醤油3.9. 薄口醤油+白だし+レモン汁4. ナンプラーをほかの食品で代用する際の注意点5. ナンプラーの代用食品を活用できるレシピ3選5.1. ガパオライス5.2. 手羽中のハニーナンプラー5.3. アボカドとトマトのサラダ6. ナンプラーがない時は自宅にある調味料で代用してみよう ナンプラーとはタイの魚醤 ※写真はイメージ ナンプラーはタイの魚醤です。魚醤とは、塩に漬けた生魚を発酵させ、旨味を凝縮した調味料のことをいいます。 そんな魚醤の一種であるナンプラーは、イワシなどの魚と食塩を混ぜ、1年ほど熟成させた時に生じる上澄みからできているのだとか。 『ナンプラー』とはタイ語の言葉で、『ナム』は『水』を、『プラー』は『魚』をそれぞれ意味するのだそうです。 魚の旨味成分が凝縮されたナンプラーによって、独特な香りに加え、コクの深い味付けをすることが可能となります。 アミノ酸、ミネラル、ビタミンなど、人間の身体に必要な栄養素が含まれている一方で、塩分も豊富なため、使用する際は少量に留めましょう。 あまり馴染みのないナンプラーですが、上手に使うことができれば、ひと味違った料理を作ることができそうですね。 ナンプラーの代用になる魚醤4選 ※写真はイメージ ナンプラーの代用品には、日本やベトナムの魚醤を使用することができます。 ここからは、ナンプラーの代用品として使用可能な4種類の魚醤について、それぞれ特徴を詳しく見ていきましょう。 しょっつる しょっつるは秋田県の伝統的な特産品で、ハタハタなどの魚を原材料としています。 ナンプラーよりも魚の香りが弱く、代わりに独特な香りがするため、好みが分かれるでしょう。 しょっつるをナンプラーの代わりに使用する場合は、事前に味と香りを確認しておくとよさそうです。 いしる いしるは、石川県の伝統的な魚醤の1つ。日本三大魚醤の中で、もっとも多く生産されている種類です。 イワシやサバなど、複数の魚を使用していますが、配合は決まっていません。作り手によって香りや味わいが異なる点が特徴です。 いしり いしりも、石川県の能登半島で作られている魚醤です。真イカの内臓を原材料に、富山湾に面した地域で作られています。 ナンプラーと比べて和風の香りが強いため、ナンプラーの代用品として使用する場合は注意が必要です。 初めていしりを使う際は、料理を少量取り分け、いしりを付けて味見するとよいでしょう。 ニョクマム ニョクマムは『ヌクマム』などとも呼ばれるベトナムの調味料で、ナンプラーと同じ原材料が使われています。 濃いめの茶色をした見た目と、しっかりとした魚の香りが印象的ですが、作る人の好みによって塩味や香りが異なるため、注意が必要です。 タイ人やベトナム人であっても、ナンプラーとニョクマムを区別するのは難しいのだとか。 それでも、代用品の中ではもっともナンプラーに近い味を出すことができるため、覚えておいて損はないでしょう。 調味料を組み合わせてナンプラーを代用する方法9選 ※写真はイメージ 「ナンプラーも、ほかの魚醤も自宅にない」という場合は、食品や調味料などを組み合わせて、ナンプラーの味を再現してみましょう。 イカの塩辛やアンチョビなど、魚介類でできている食品に、薄口醤油を合わせるのが基本的なポイントです。 ここからは、調味料を組み合わせてナンプラーの味を再現する、9つのレシピを紹介します。 中には、ナンプラーの独特な風味が苦手な人にもおすすめな組み合わせもあるので、ぜひご覧ください。 アンチョビ+薄口醤油+レモン アンチョビと薄口醤油を組み合わせると、塩味と深みが出て、ナンプラーの味わいを再現することが可能です。 アンチョビは、イワシを発酵させ、塩漬けにしてオリーブオイルに浸けたもので、ナンプラーの製法と似ています。材料はこちら。 【材料】 アンチョビ:5〜10g 薄口醤油:大さじ1杯 レモン汁:小さじ1杯 ※お好みで アンチョビを細かく刻んで醤油と混ぜた後、ショウガとニンニクをすって入れると、ナンプラーの味わいに近付きます。 また、アンチョビの香りを柔らかくするためにはレモン汁が有効。味見をしながら、お好みで加えてみてください。 イカの塩辛+薄口醤油+レモン イカの塩辛と薄口醤油を合わせると、ナンプラーに似たコクが出ます。 イカの肝臓や身を塩漬けにし、熟成させたイカの塩辛を使うことによって、魚の風味と旨味を出すことができるでしょう。 【材料】 イカの塩辛の汁:小さじ2ぶんの1杯 薄口醤油:大さじ1杯 レモン汁:小さじ1杯 ※お好みで イカの身は使わず、塩辛の汁を活用することがポイント。 アンチョビとレモンは相性がよく、生臭さを減らすことができます。必要に応じて、加えてみてください。 アンチョビ+イカの塩辛+酢+薄口醤油 アンチョビとイカの塩辛の汁を合わせると、旨味がいっそう深まります。 さらに、酢を加えると味が引き締まるでしょう。 【材料】 薄口醤油:大さじ1杯 アンチョビの汁:小さじ1杯 イカの塩辛の汁:小さじ1杯 酢:大さじ3ぶんの1~2ぶんの1杯 こちらのレシピも、ポイントはアンチョビやイカの塩辛そのものではなく、汁を使うことです。 アンチョビの汁と、イカの塩辛の汁を組み合わせることによって、濃厚な旨味を堪能できるでしょう。 シラス干し+塩麹+薄口醤油 シラスは一般的にイワシの稚魚を表しますが、このシラスはナンプラーの原材料に使われています。 そこで、シラス干しを用いることによって魚の風味を出しつつ、相性のいい塩麹を合わせて旨味を引き出してみましょう。 【材料】 シラス干し:10g 塩麹:小さじ1杯 薄口醤油:大さじ1杯 シラス干しや塩麹を薄口醤油で混ぜ合わせれば完成です。3つの材料が自宅にあるという人には、ぜひ試してみてください。 オイスターソース+薄口醤油 オイスターソースが好きな人は、薄口醤油を組み合わせて代用しましょう。 牡蠣(かき)を塩漬けにして発酵させたものを加熱し、濃縮させたオイスターソースによって、ナンプラーのコクを再現することができます。 【材料】 オイスターソース:小さじ2ぶんの1杯 薄口醤油::大さじ1杯 塩:少々 オイスターソースには甘味があります。塩を加えて調整しながら、好みの味に近付けましょう。 鶏ガラスープの素+薄口醤油+レモン汁 鶏ガラスープの素に含まれる旨味と、レモンのさっぱりとした味わいを掛け合わせると、ナンプラーの味わいを再現できます。 【材料】 鶏ガラスープの素:小さじ1杯 レモン汁:小さじ1 薄口醤油:大さじ1杯 薄口醤油とレモン汁は液体同士で混ざりやすく、鶏ガラスープの素はすぐに溶けるため、簡単に作ることができるでしょう。 鶏ガラスープの素+オイスターソース+薄口醤油 鶏ガラスープの素をオイスターソース、薄口醤油と合わせることによって、ナンプラーのような深みのある味わいを出す方法もあります。 【材料】 鶏ガラスープの素:1つまみ オイスターソース:小さじ2ぶんの1杯 薄口醤油:大さじ1杯 鶏ガラスープの素とオイスターソースの両方が自宅にある人は、試してみてはいかがでしょうか。 レモン汁+薄口醤油 レモン汁と薄口醤油の組み合わせは、ナンプラーの独特な風味が苦手な人や、ナンプラーの雰囲気を少し味わってみたい人におすすめです。 【材料】 レモン汁:大さじ3ぶんの1~2ぶんの1杯 薄口醤油:大さじ1杯 魚が含まれないため、ナンプラーの風味を再現したい場合は向いていません。料理の隠し味などに使うとよいでしょう。 薄口醤油+白だし+レモン汁 魚の旨味を感じつつ、生臭さを抑えたい人におすすめなのが、白だしと薄口醤油にレモン汁を組み合わせる方法です。 【材料】 白だし:大さじ1杯 薄口醤油:大さじ1杯 レモン汁:少々 白だしを使うことによって和風の味わいになるため、注意しましょう。 レモン汁と薄口醤油を合わせる方法と同様に、ナンプラーが決め手となる料理ではなく、隠し味として使うとよいかもしれません。 ナンプラーをほかの食品で代用する際の注意点 ※写真はイメージ ナンプラーをほかの食品で代用する際は、好みの味わいを引き出すために、合わせ調味料や魚醤などを味見して、調整するようにしましょう。 例えば、ナンプラーの特徴を強めたい場合は、ニョクマムなどの魚醤で代用するのがおすすめです。 また、調味料を組み合わせて、しっかりとナンプラーらしい味わいに仕上げたい場合は、アンチョビやイカの塩辛など、魚介類を使った食品が欠かせません。 ナンプラーの味が苦手な人は、レモン汁と薄口醤油を組み合わせましょう。料理の味付けで失敗しないよう、目的に応じて使い分けてみてください。 ナンプラーの代用食品を活用できるレシピ3選 ※写真はイメージ この項では、ナンプラーを使ったレシピを3つ厳選して紹介します。 レシピごとにおすすめな代用品も合わせて紹介するので、そちらもぜひ参考にしてみてください。 ガパオライス ひと皿で栄養満点な料理が作りたいという人は、ガパオライスがおすすめです。材料と作り方は次の通り。 【材料(2人ぶん)】 鶏ひき肉(もも):300g にんにくのみじん切り:10g(2~3片) 唐辛子(小口切り):1本 赤パプリカ:1/2個を約1cm幅で切っておく。 サラダ油:大さじ2 ◎オイスターソース:大さじ2杯 ◎ナンプラー:小さじ2 ◎鶏ガラスープ:大さじ2杯 ◎砂糖:小さじ1杯 ★卵:2個 ★サラダ油:適量 【作り方】 フライパンに適量のサラダ油を熱し、ニンニクを炒める。 ニンニクの香りがしてきたら、唐辛子を加えて軽く炒める。 鶏ひき肉、赤パプリカを順に入れる。 肉に火が通ったら、◎印の材料を入れて絡めながら炒め、適度に汁気を飛ばす。 別のフライパンに★印の材料を使って目玉焼きを作り、カリッとするまで焼く。 器にご飯、ガパオ、目玉焼きを盛り付けて完成。 ナンプラーではなく代用品を使用する場合は、アンチョビ、イカの塩辛、酢、薄口醤油の組み合わせがおすすめです。 鶏ガラスープについては、素を水またはお湯に溶かしたものを用意して使いましょう。 海鮮と鶏ひき肉の旨味が合わさって、濃厚な味わいのガパオライスができます。鶏肉がない場合は、シーフードや豚肉で代用可能です。 手羽中のハニーナンプラー ナンプラーを鶏肉に合わせて料理を作る際は『手羽中のハニーナンプラー』がおすすめです。 【材料(2人ぶん)】 鶏手羽中:10本 薄力粉:適量 ハチミツ:大さじ1杯 ナンプラー:小さじ2と2ぶんの1杯 サラダ油:大さじ1杯 【作り方】 手羽中の水分を拭き取り、薄力粉を全体的にまぶす。 フライパンにサラダ油を入れて熱し、手羽中を皮から焼く。 皮がしっかり焼けたら裏返し、ハチミツとナンプラーを混ぜる。 フライパンに付着した油をキッチンペーパーで軽く拭き取る。 ハチミツとナンプラーを混ぜたものを加え、全体にソースを絡めたらでき上がり。 ナンプラーを自宅にある調味料で代用する場合は薄口醤油、白だし、レモン汁を組み合わせましょう。さっぱりとした和風の味わいに仕上がりますよ。 鶏肉の部位は、もも肉やササミなどでもおいしく作ることができます。辛味が好きな人は、一味唐辛子をかけて食べるとよいでしょう。 アボカドとトマトのサラダ アボカドとトマトを使ったサラダのレシピです。お好みで、パクチーを盛り付けてみてください。 【材料(2人ぶん)】 アボカド:1個 トマト:1個 タマネギ:4ぶんの1個 ツナ(油漬け):1缶 ナンプラー:大さじ1杯 レモン汁:大さじ1と2ぶんの1杯 パクチー:お好みで 【作り方】 トマトとアボカドを角切りにする。 ツナ缶の油分を軽く切る。 タマネギを薄く切り、水に数分さらした後、しっかり絞って水気を切る。 ナンプラーとレモン汁を混ぜる。 皿に盛り付け、ナンプラーとレモン汁を合わせたドレッシングをかけたら完成。 このレシピには、鶏がらスープの素、薄口醤油、レモン汁を組み合わせた代用品がぴったりです。 ツナと鶏の旨味が合わさって、奥行きのある味わいになるでしょう。 ナンプラーがない時は自宅にある調味料で代用してみよう ※写真はイメージ ナンプラーはタイで作られている魚醤で、しょっつる、いしるといった日本の魚醤によって代用することできます。 魚醤は、メーカーや種類によって塩分濃度や香りなどが異なるため、料理に加える前に味見をしましょう。 魚醤がない場合は、アンチョビやイカの塩辛などを組み合わせることで代用可能。魚の匂いが苦手な人は、薄口醤油とレモンなどを組み合わせるとよいでしょう。 また、オイスターソースや鶏ガラスープの素などの調味料も、ナンプラーの代わりに使うことができます。お好みの方法で、ナンプラーの味わいを再現してみてください。 関連記事 ナンプラーの使い方とレシピ4選!本格エスニック料理を楽しもう アンチョビの代用におすすめの食材8選!注意点やおすすめレシピも紹介 「今からやる」 現役シェフの漬けマグロの作り方 意外な調味料を使っていて…? 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「タイ料理を作りたいけれど、ナンプラーがない」
「ナンプラーの代わりになる調味料はないかな」
「気付いたら、ナンプラーの賞味期限が切れていた…」
エスニック料理のレシピによく登場する調味料の1つ、ナンプラー。
普段の料理ではあまり馴染みがないため、自宅に常備していない人は多いでしょう。
そんなナンプラーは、魚醤(ぎょしょう)という調味料を使ったり、そのほか一般的な調味料を組み合わせたりすることで代用可能です。
本記事では、ナンプラーの代用品について解説します。ナンプラーやその代用品を使ったレシピも紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
ナンプラーとはタイの魚醤
※写真はイメージ
ナンプラーはタイの魚醤です。魚醤とは、塩に漬けた生魚を発酵させ、旨味を凝縮した調味料のことをいいます。
そんな魚醤の一種であるナンプラーは、イワシなどの魚と食塩を混ぜ、1年ほど熟成させた時に生じる上澄みからできているのだとか。
『ナンプラー』とはタイ語の言葉で、『ナム』は『水』を、『プラー』は『魚』をそれぞれ意味するのだそうです。
魚の旨味成分が凝縮されたナンプラーによって、独特な香りに加え、コクの深い味付けをすることが可能となります。
アミノ酸、ミネラル、ビタミンなど、人間の身体に必要な栄養素が含まれている一方で、塩分も豊富なため、使用する際は少量に留めましょう。
あまり馴染みのないナンプラーですが、上手に使うことができれば、ひと味違った料理を作ることができそうですね。
ナンプラーの代用になる魚醤4選
※写真はイメージ
ナンプラーの代用品には、日本やベトナムの魚醤を使用することができます。
ここからは、ナンプラーの代用品として使用可能な4種類の魚醤について、それぞれ特徴を詳しく見ていきましょう。
しょっつる
しょっつるは秋田県の伝統的な特産品で、ハタハタなどの魚を原材料としています。
ナンプラーよりも魚の香りが弱く、代わりに独特な香りがするため、好みが分かれるでしょう。
しょっつるをナンプラーの代わりに使用する場合は、事前に味と香りを確認しておくとよさそうです。
いしる
いしるは、石川県の伝統的な魚醤の1つ。日本三大魚醤の中で、もっとも多く生産されている種類です。
イワシやサバなど、複数の魚を使用していますが、配合は決まっていません。作り手によって香りや味わいが異なる点が特徴です。
いしり
いしりも、石川県の能登半島で作られている魚醤です。真イカの内臓を原材料に、富山湾に面した地域で作られています。
ナンプラーと比べて和風の香りが強いため、ナンプラーの代用品として使用する場合は注意が必要です。
初めていしりを使う際は、料理を少量取り分け、いしりを付けて味見するとよいでしょう。
ニョクマム
ニョクマムは『ヌクマム』などとも呼ばれるベトナムの調味料で、ナンプラーと同じ原材料が使われています。
濃いめの茶色をした見た目と、しっかりとした魚の香りが印象的ですが、作る人の好みによって塩味や香りが異なるため、注意が必要です。
タイ人やベトナム人であっても、ナンプラーとニョクマムを区別するのは難しいのだとか。
それでも、代用品の中ではもっともナンプラーに近い味を出すことができるため、覚えておいて損はないでしょう。
調味料を組み合わせてナンプラーを代用する方法9選
※写真はイメージ
「ナンプラーも、ほかの魚醤も自宅にない」という場合は、食品や調味料などを組み合わせて、ナンプラーの味を再現してみましょう。
イカの塩辛やアンチョビなど、魚介類でできている食品に、薄口醤油を合わせるのが基本的なポイントです。
ここからは、調味料を組み合わせてナンプラーの味を再現する、9つのレシピを紹介します。
中には、ナンプラーの独特な風味が苦手な人にもおすすめな組み合わせもあるので、ぜひご覧ください。
アンチョビ+薄口醤油+レモン
アンチョビと薄口醤油を組み合わせると、塩味と深みが出て、ナンプラーの味わいを再現することが可能です。
アンチョビは、イワシを発酵させ、塩漬けにしてオリーブオイルに浸けたもので、ナンプラーの製法と似ています。材料はこちら。
【材料】
アンチョビを細かく刻んで醤油と混ぜた後、ショウガとニンニクをすって入れると、ナンプラーの味わいに近付きます。
また、アンチョビの香りを柔らかくするためにはレモン汁が有効。味見をしながら、お好みで加えてみてください。
イカの塩辛+薄口醤油+レモン
イカの塩辛と薄口醤油を合わせると、ナンプラーに似たコクが出ます。
イカの肝臓や身を塩漬けにし、熟成させたイカの塩辛を使うことによって、魚の風味と旨味を出すことができるでしょう。
【材料】
イカの身は使わず、塩辛の汁を活用することがポイント。
アンチョビとレモンは相性がよく、生臭さを減らすことができます。必要に応じて、加えてみてください。
アンチョビ+イカの塩辛+酢+薄口醤油
アンチョビとイカの塩辛の汁を合わせると、旨味がいっそう深まります。
さらに、酢を加えると味が引き締まるでしょう。
【材料】
こちらのレシピも、ポイントはアンチョビやイカの塩辛そのものではなく、汁を使うことです。
アンチョビの汁と、イカの塩辛の汁を組み合わせることによって、濃厚な旨味を堪能できるでしょう。
シラス干し+塩麹+薄口醤油
シラスは一般的にイワシの稚魚を表しますが、このシラスはナンプラーの原材料に使われています。
そこで、シラス干しを用いることによって魚の風味を出しつつ、相性のいい塩麹を合わせて旨味を引き出してみましょう。
【材料】
シラス干しや塩麹を薄口醤油で混ぜ合わせれば完成です。3つの材料が自宅にあるという人には、ぜひ試してみてください。
オイスターソース+薄口醤油
オイスターソースが好きな人は、薄口醤油を組み合わせて代用しましょう。
牡蠣(かき)を塩漬けにして発酵させたものを加熱し、濃縮させたオイスターソースによって、ナンプラーのコクを再現することができます。
【材料】
オイスターソースには甘味があります。塩を加えて調整しながら、好みの味に近付けましょう。
鶏ガラスープの素+薄口醤油+レモン汁
鶏ガラスープの素に含まれる旨味と、レモンのさっぱりとした味わいを掛け合わせると、ナンプラーの味わいを再現できます。
【材料】
薄口醤油とレモン汁は液体同士で混ざりやすく、鶏ガラスープの素はすぐに溶けるため、簡単に作ることができるでしょう。
鶏ガラスープの素+オイスターソース+薄口醤油
鶏ガラスープの素をオイスターソース、薄口醤油と合わせることによって、ナンプラーのような深みのある味わいを出す方法もあります。
【材料】
鶏ガラスープの素とオイスターソースの両方が自宅にある人は、試してみてはいかがでしょうか。
レモン汁+薄口醤油
レモン汁と薄口醤油の組み合わせは、ナンプラーの独特な風味が苦手な人や、ナンプラーの雰囲気を少し味わってみたい人におすすめです。
【材料】
魚が含まれないため、ナンプラーの風味を再現したい場合は向いていません。料理の隠し味などに使うとよいでしょう。
薄口醤油+白だし+レモン汁
魚の旨味を感じつつ、生臭さを抑えたい人におすすめなのが、白だしと薄口醤油にレモン汁を組み合わせる方法です。
【材料】
白だしを使うことによって和風の味わいになるため、注意しましょう。
レモン汁と薄口醤油を合わせる方法と同様に、ナンプラーが決め手となる料理ではなく、隠し味として使うとよいかもしれません。
ナンプラーをほかの食品で代用する際の注意点
※写真はイメージ
ナンプラーをほかの食品で代用する際は、好みの味わいを引き出すために、合わせ調味料や魚醤などを味見して、調整するようにしましょう。
例えば、ナンプラーの特徴を強めたい場合は、ニョクマムなどの魚醤で代用するのがおすすめです。
また、調味料を組み合わせて、しっかりとナンプラーらしい味わいに仕上げたい場合は、アンチョビやイカの塩辛など、魚介類を使った食品が欠かせません。
ナンプラーの味が苦手な人は、レモン汁と薄口醤油を組み合わせましょう。料理の味付けで失敗しないよう、目的に応じて使い分けてみてください。
ナンプラーの代用食品を活用できるレシピ3選
※写真はイメージ
この項では、ナンプラーを使ったレシピを3つ厳選して紹介します。
レシピごとにおすすめな代用品も合わせて紹介するので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
ガパオライス
ひと皿で栄養満点な料理が作りたいという人は、ガパオライスがおすすめです。材料と作り方は次の通り。
【材料(2人ぶん)】
【作り方】
ナンプラーではなく代用品を使用する場合は、アンチョビ、イカの塩辛、酢、薄口醤油の組み合わせがおすすめです。
鶏ガラスープについては、素を水またはお湯に溶かしたものを用意して使いましょう。
海鮮と鶏ひき肉の旨味が合わさって、濃厚な味わいのガパオライスができます。鶏肉がない場合は、シーフードや豚肉で代用可能です。
手羽中のハニーナンプラー
ナンプラーを鶏肉に合わせて料理を作る際は『手羽中のハニーナンプラー』がおすすめです。
【材料(2人ぶん)】
【作り方】
ナンプラーを自宅にある調味料で代用する場合は薄口醤油、白だし、レモン汁を組み合わせましょう。さっぱりとした和風の味わいに仕上がりますよ。
鶏肉の部位は、もも肉やササミなどでもおいしく作ることができます。辛味が好きな人は、一味唐辛子をかけて食べるとよいでしょう。
アボカドとトマトのサラダ
アボカドとトマトを使ったサラダのレシピです。お好みで、パクチーを盛り付けてみてください。
【材料(2人ぶん)】
【作り方】
このレシピには、鶏がらスープの素、薄口醤油、レモン汁を組み合わせた代用品がぴったりです。
ツナと鶏の旨味が合わさって、奥行きのある味わいになるでしょう。
ナンプラーがない時は自宅にある調味料で代用してみよう
※写真はイメージ
ナンプラーはタイで作られている魚醤で、しょっつる、いしるといった日本の魚醤によって代用することできます。
魚醤は、メーカーや種類によって塩分濃度や香りなどが異なるため、料理に加える前に味見をしましょう。
魚醤がない場合は、アンチョビやイカの塩辛などを組み合わせることで代用可能。魚の匂いが苦手な人は、薄口醤油とレモンなどを組み合わせるとよいでしょう。
また、オイスターソースや鶏ガラスープの素などの調味料も、ナンプラーの代わりに使うことができます。お好みの方法で、ナンプラーの味わいを再現してみてください。
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[文・構成/grape編集部]