grape [グレイプ] lifestyle

豆板醤の代用レシピ7選! 向かない2つの食品やおすすめレシピも紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

豆板醤の写真

※写真はイメージ

「中華料理を作ろうと思ったけど、豆板醤がなくて困っている」「豆板醤の代用レシピを知りたい」という人は一定数いるのではないでしょうか。

豆板醤は、中国四川省発祥の唐辛子味噌です。辛みがある調味料や味噌を合わせれば代用品を作れます。

しかし、辛みだけに注目して代用しようとすると失敗することもあるので、それぞれの調味料の違いを把握しておきましょう。

そこで本記事では、豆板醤の代用レシピについて解説します。豆板醤の代用レシピをチェックできる内容になっているので、手元になくて困っているという人はぜひ最後までお読みください。

豆板醤とは中華料理に使われる調味料

豆板醤の写真

豆板醤とは、以下のものを発酵させて作られた中国の四川省発祥の唐辛子味噌です。

  • そら豆
  • 赤唐辛子

豆板醤はコクとうま味が強く塩味があるため、中華料理の味付けには欠かせません。

加熱しなくても食べられますが、火を通すと香りが強くなり豆板醤独特の味わいをより感じられます。

塩味や辛みを活かして麻婆豆腐やエビチリなど、ピリッとしたアクセントが特徴の料理に使われます。

豆板醤に似ている3つの調味料

豆板醤の写真

豆板醤に似ている調味料は以下の3つです。

  • コチュジャン
  • 甜麺醤
  • 豆鼓醤

特徴が異なるので、味や風味を覚えておくと、豆板醤が手元にない場合に役立ちます。かかる時間を短縮して、効率的に調理するためには、それぞれの違いをチェックしておきましょう。

コチュジャン

コチュジャンは韓国発祥の調味料で、以下の材料を発酵させて作られます。

  • もち米
  • 赤唐辛子

豆板醤より甘く豊かなコクがあり、ビビンバや焼肉などに使われる調味料です。どちらも発酵させて作られるため似ていますが、コチュジャンには辛さのほかに豆板醤にはない甘みがあります。

糖が含まれているため、粘り気があり熱しすぎると焦げることがあるので、使う際は注意しましょう。

コチュジャンは豆板醤よりも甘みがあるため、代用する時は一味唐辛子や醤油を使って味を整えます。

甜麺醤

甜麺醤(テンメンジャン)は中国四川省発祥の味噌で、豆板醤と同じく以下の材料を発酵させて作られます。

  • 小麦粉

豆板醤より甘くまろやかな味わいが特徴で、北京ダックや回鍋肉などに使われる調味料です。豆板醤は料理の仕上げや味付けとして使われますが、甜麺醤はタレとしても使われます。

甜麺醤は豆板醤より甘いため、そのままでは代用として使えません。中華料理でコクと甘みを出したい時は甜麺醤が使われます。

豆鼓醤

豆鼓醤(トウチジャン)は中国発祥の味噌で、黒豆と塩を発酵させてから水分を抜いて作られます。

豆板醤より辛みがなく、本格的な中華料理を作りたい時に適した調味料です。黒豆の豊かな風味が特徴で、塩味を感じられます。

油やニンニクを加えればさらに深いコクを感じられて、本格的な中華料理を家庭で作るためには必須の調味料です。

豆鼓醤を豆板醤の代用として使う時は、辛みを感じられるように一味唐辛子やニンニクを加えます。

豆板醤の代用レシピ7選

豆板醤の写真

豆板醤がない時は、以下のレシピで代用できます。

  • 味噌+醤油+一味唐辛子+ごま油
  • コチュジャン+醤油+ごま油+おろしニンニク+一味唐辛子
  • コチュジャン+唐辛子味噌
  • コチュジャン+醤油+ごま油+七味唐辛子
  • 味噌+ラー油
  • 味噌+タバスコ
  • ごま油+白ねぎ+おろしニンニク+小麦粉+醤油+塩

自宅にあるものを使って、豆板醤を代用してみましょう。

味噌+醤油+一味唐辛子+ごま油

豆板醤をほかの食品で代用する時の材料は以下のとおり。

  • 味噌:大さじ1杯
  • 醤油:小さじ2ぶんの1杯
  • 一味唐辛子:小さじ2ぶんの1~小さじ1杯
  • ごま油:小さじ2ぶんの1杯

すべての材料をよく混ぜれば完成です。豆板醤のうま味を味噌で再現し、辛みは一味唐辛子で補っているので、似た風味を再現できます。

代用レシピを活用すれば、お好みで辛さを調整できるのがポイント。豆板醤を使いたいけど、子供がいるので辛くないものを探しているという人におすすめです。

コチュジャン+醤油+ごま油+おろしニンニク+一味唐辛子

豆板醤をほかの食品で代用する時の材料は以下のとおり。

  • コチュジャン:小さじ1杯
  • 醤油:小さじ1杯
  • ごま油:小さじ2ぶんの1杯
  • おろしニンニク:小さじ3ぶんの1杯
  • 一味唐辛子:小さじ1杯

すべての材料をよく混ぜれば完成です。一味唐辛子を使えば、豆板醤の辛さに近付けられます。辛さを調節したい時は、一味唐辛子とコチュジャンの量を変えてみましょう

一味唐辛子を多めに入れれば辛さが増し、コチュジャンを多めに使うと甘さが増します。コチュジャンは豆板醤より甘みがあるため、ニンニクと一味唐辛子を加えて辛さを補うのがおすすめです。

コチュジャン+唐辛子味噌

豆板醤をほかの食品で代用する時の材料は以下のとおり。

  • コチュジャン:大さじ1杯
  • 唐辛子味噌:大さじ1杯

すべての材料をよく混ぜれば完成。唐辛子味噌とは、炒めた唐辛子に味噌と砂糖で味付けしたもので、豆板醤を代用するのに適した調味料です。

コチュジャンだけでは辛みが足りないので、唐辛子味噌を入れると豆板醤に近付きます。唐辛子味噌がない場合は、以下の材料を混ぜて代用してみましょう。

  • 唐辛子
  • めんつゆ
  • 味噌
  • 砂糖
  • いりごま

ごま油より豆板醤に近付けるためには、唐辛子味噌の割合を増やすのがおすすめです。

コチュジャン+醤油+ごま油+七味唐辛子

豆板醤をほかの食品で代用する時の材料は以下のとおり。

  • コチュジャン:小さじ1杯
  • 醤油:小さじ1杯
  • ごま油:小さじ2ぶんの1杯
  • 七味唐辛子:小さじ1杯

すべての材料をよく混ぜれば完成です。七味唐辛子は、辛みだけではなく深いコクや味わいが特徴なので、より本格的な豆板醤の代用レシピとしておすすめ。

一味唐辛子にはない香味野菜やごま油などが含まれているため、深い味わいになります。辛い豆板醤を作りたい場合は、コチュジャンを減らして七味唐辛子を増やしましょう。

味噌+ラー油

豆板醤をほかの食品で代用する時の材料は以下のとおり。

  • 味噌:大さじ1杯
  • ラー油:小さじ1杯

2つをよく混ぜれば完成です。豆板醤は味噌と同じく発酵食品なので、代用すると似た風味になります。

赤味噌や八丁味噌を使うと豆板醤の深い味わいを再現することが可能。味噌やラー油には豆板醤の辛みはないため、本格的な中華料理を作りたいけど辛いのは苦手という人にもおすすめです。

ラー油が混ざりにくい場合は、味噌を少し溶かしてから使いましょう。

味噌+タバスコ

豆板醤を代用する時の材料は以下のとおり。

  • 味噌:大さじ1杯
  • タバスコ:小さじ1杯

2つをよく混ぜれば完成。豆板醤の辛みを再現するには、タバスコをお好みで調整するのがおすすめです。

さらに本格的な味わいにしたい場合は、辛みのある八丁味噌を使うと、豆板醤に似た風味を再現できます。

豆板醤が手元にないけど、辛い中華料理を作りたい時は、味噌とタバスコを使って代用してみましょう。

ごま油+白ねぎ+おろしニンニク+小麦粉+醤油+塩

豆板醤をほかの食品で代用する時の材料は以下のとおり。

  • ごま油:小さじ1杯
  • 白ねぎのみじん切り:大さじ1杯
  • おろしニンニク:小さじ2ぶんの1杯
  • 小麦粉:小さじ2ぶんの1杯
  • 醤油:小さじ1杯
  • 塩:少々

豆板醤の代用レシピの作り方は以下のとおりです。

  1. ごま油をフライパンで温める。
  2. 白ねぎとおろしニンニクを炒める。
  3. 塩と小麦粉を加えて火を通し、醤油を加える。

ほかの代用レシピに比べて手間はかかりますが、そのぶん本格的な豆板醤の風味を再現できます。

ごま油をフライパンで熱することで香りが出て、コクのある豆板醤になるでしょう。辛さだけではなく、本格的な中華料理が作りたい時におすすめです。

豆板醤の代用に向かない2つの食品

バツサインを出す男性の写真

単体で使うと豆板醤の代用品に適さない調味料は以下の2つです。

  • ラー油
  • キムチ鍋の素

辛みのあるものを使うだけでは豆板醤は再現できません。代用に適さないものを知っておけば、料理の失敗を防げます。豆板醤の代用に向かない2つの食品の特徴をチェックしておきましょう。

ラー油

豆板醤とラー油はどちらも辛みのある調味料ですが、原料や作り方が異なるため香りや味わいが異なります。ラー油は香辛料や香味野菜を熱して作り、香りがよくサラサラしたテクスチャーが特徴です。

一方で、豆板醤はそら豆や唐辛子を発酵させて作るため、辛みはありますがまろやかで重ための仕上がりになります。

どちらもテクスチャーがまったく異なるので、ラー油単体では豆板醤の代用品にはなりません。

キムチ鍋の素

キムチ鍋の素は辛みがありますが、しっかり味が付いているため豆板醤の代用品としては使えません。キムチの風味が強く、料理の味わいを損ねることも

豆板醤は辛みのある味噌なので、キムチ鍋の素とは食感や風味が異なります。豆板醤が手元になくてもキムチ鍋の素を代用品として使うのは控えましょう。

豆板醤の代用品を使ったおすすめレシピ3選

麻婆豆腐の写真

豆板醤の代用品を使ったレシピを3つ紹介します。

  • 麻婆茄子
  • キャベツの豆板醤炒め
  • エビチリ

豆板醤が手元になくても、代用品を使えば買いに行く必要はありません。それぞれの作り方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

麻婆茄子

豆板醤がなければ、代用品でも作れます。辛みのある麻婆茄子にしたい場合は、一味唐辛子やタバスコを使いましょう。

辛みが苦手な場合は、味噌とラー油で代用するのがおすすめ。麻婆茄子の材料は以下のとおりです。

【材料(4人ぶん)】

  • 豚ひき肉:100g
  • 茄子:5個
  • にんじん:4ぶんの1本
  • ピーマン:2個

【A】

  • 酒:大さじ1と3ぶんの1杯
  • 甜麺醤:15g

【B】

  • ニンニクのすりおろし:小さじ2杯
  • しょうがのすりおろし:小さじ1杯
  • 豆板醤:小さじ2杯

【C】

  • 水:200㎖
  • 酒:大さじ2ぶんの1杯
  • 醤油:小さじ2杯
  • 鶏がらスープの素:小さじ2杯
  • 砂糖:小さじ1杯

【D】

  • 片栗粉:大さじ1杯
  • 水:大さじ1杯

麻婆茄子の作り方は以下のとおり。

  1. 茄子を縦に8~10等分に切り、にんじんを短冊切りにする。
  2. ピーマンを縦に6~8等分にする。
  3. フライパンに油大さじ3杯を加え、茄子を中火で炒める。
  4. 焼き色が付いたら1と2を加えて弱火で炒め、全体に火を通して取り出す。
  5. フライパンに残りの油を入れ、中火で豚ひき肉を炒める。
  6. 火が通ったら【A】【B】を加えてさらに炒める。
  7. 香りがたったら【C】を加えてひと煮立ちさせる。
  8. 4をフライパンに戻して合わせる。
  9. 【D】の水溶き片栗粉を回し入れ、とろみを付ける。

お好みの辛さに合わせて調味料を調節してみましょう。

キャベツの豆板醤炒め

豆板醤の風味を活かしたレシピです。しっかり味付けしたい場合は、豆板醤を多めに入れましょう。キャベツの豆板醤炒めの材料は以下のとおりです。

  • キャベツ:4ぶんの1個
  • カシューナッツ:40g
  • 豆板醤:小さじ2杯

【A】

  • 酒:大さじ1杯と2ぶんの1杯
  • みりん:大さじ2ぶんの1杯
  • 醤油:大さじ1杯
  • 顆粒チキンスープの素:大さじ2ぶんの1杯
  • 水:大さじ1杯
  • サラダ油:小さじ1杯

キャベツの豆板醤炒めの作り方は以下のとおり。

  1. 鍋にサラダ油を加えて中火する。
  2. 豆板醤を焦がさないようにじっくり炒め、香りが出てきたら【A】を加える。
  3. 2にキャベツとカシューナッツを加えて炒める。
  4. しっかりと火を通す。

あらかじめカシューナッツを砕いておくと、豆の風味も楽しめます。

エビチリ

エビチリを作る時は、豆板醤を多めに入れることでえびの生臭さを取り除けます。ごま油や白ねぎを熱して作る豆板醤は、手間はかかりますがその分、本格的な味わいに。エビチリの材料は以下のとおりです。

  • サラダ油:大さじ2杯

【A】

  • えび(ブラックタイガー):12尾
  • 酒:大さじ1杯
  • 塩こしょう:少々
  • 卵白:大さじ1杯
  • 片栗粉:大さじ2杯

【チリソース】

  • 長ねぎ:2ぶんの1本
  • ニンニク:1片
  • しょうが:1片
  • ケチャップ:大さじ2杯
  • 豆板醤:大さじ1杯

【鶏がらスープ】

  • 水:100㎖
  • 鶏がらスープの素:小さじ3ぶんの2杯

【B】

  • 酒:大さじ1杯
  • 砂糖:小さじ1杯
  • 塩こしょう:少々
  • 水溶き片栗粉:大さじ1杯
  • サラダ油:大さじ1杯

エビチリの作り方は以下のとおり。

  1. ボウルに【A】を加えてもみ込み、下味を付ける。
  2. フライパンにサラダ油を熱し、1を並べてえびの両面に焼き色を付ける。
  3. 2のフライパンにサラダ油を入れて長ねぎ、ニンニク、しょうがを入れて弱火で炒める。
  4. ケチャップと豆板醤も入れて軽く炒め【B】を加えてひと煮立ちさせる。
  5. 4にえびを戻し入れて1分炒める。
  6. 弱火にして水溶き片栗粉を回し入れ、とろみを付けて完成。

お好みの辛さに合わせて調味料を調節しましょう。

豆板醤がない時はほかの調味料で代用して料理してみよう

麻婆豆腐の写真

豆板醤がない時は、コチュジャンや味噌などを使って代用できます。甜麺醤やコチュジャンなど豆板醤と似た調味料もありますが、そのまま使っても代用できないことも。

甘さが欲しい時はコチュジャン、本格的な中華料理にしたい時は豆鼓醤を使うのがおすすめです。

ラー油やキムチ鍋の素も辛さはありますが、テクスチャーや風味が異なるため代用はできません。豆板醤を代用する時は、味噌や醤油を使って風味を近付けることが可能です。

調味料の特徴を覚えておくと、豆板醤が手元にない時に役立ちます。豆板醤がない時は、本記事で紹介したレシピを参考にしてみましょう。


[文・構成/grape編集部]

Share Post LINE はてな コメント

page
top